- ホワイトペーパーの概要について
- ホワイトペーパーのチェックポイント
- 話題の仮想通貨IOSTのホワイトペーパーについて
こんにちは。サイト管理人の「クリプト博士(@crypto_doctor00)」です。
仮想通貨の信頼性を担保するものとして「ホワイトペーパー」があります。
特定の製品やサービスの機能を解説している文書のことです。
仮想通貨は過去にいくつか流出事件などが発生しているため、通貨の信頼性はとても重要な要素の一つです。
そこで今回は、仮想通貨のホワイトペーパーについて詳しく解説していきます。
仮想通貨のホワイトペーパーとは?
冒頭でも話したとおり、ホワイトペーパーは特定の製品やサービスの機能を解説している文書などのことを指します。
もともとは政府が発行する報告書のことを主にホワイトペーパーと呼んでいましたが、現在は企業が発行している報告書などもホワイトペーパーと呼ばれています。
そのため、仮想通貨の場合も報告書という意味で使われます。
ホワイトペーパーには、仮想通貨の企画や構想、どのような技術を採用しているのかなど、その仮想通貨にまつわる情報が記述されています。
クリプト博士
仮想通貨というのは発行すればすぐに投資家に購入されるというものではありません。「信用に値する」と判断されるだけの実績・情報が必要です。
例えば、ビットコインほどの信用力を得るためには、長い年月か若しくは信用されるに足るだけの情報が必要です。
仮想通貨に関する情報を得るために投資家が活用するのがホワイトペーパーです。ホワイトペーパーは発行前より注目度が高く、いざ仮想通貨を発行すれば早々より高値がつく可能性があります。
逆に、ホワイトペーパーの魅力が低いと投資家からは注目されず、仮想通貨を発行しても資金調達するのは難しいでしょう。
ですから、仮想通貨のホワイトペーパーはICOのような資金調達の現場で重要視されます。
ホワイトペーパーは誰でも閲覧できる
ホワイトペーパーは仮想通貨の数だけ存在します。
既に仮想通貨は世の中に1000種類以上ありますが、そのすべてのホワイトペーパーが無料で誰でも読めるかどうかはわかりません。
ただ、既に公開済みのホワイトペーパーに関しては、原則として誰でも閲覧できます。
特に、ICOのホワイトペーパーともなると、資金調達が目的で仮想通貨を発行するため、ホワイトペーパーを無料で公開していることが多いです。
ただし、ホワイトペーパーは英語で書かれていることが多いです。
カレン
クリプト博士
主要な仮想通貨のホワイトペーパーを紹介
参考までに主な仮想通貨のホワイトペーパーをご紹介しておきます。
ホワイトペーパーのチェックポイント
投資家がホワイトペーパーを読む際のポイントを見ていきましょう。
チェックポイントは次の7つです。
- 仮想通貨の発行元
- 価値の基準
- 拠点はどこにあるのか
- プロジェクトの意義
- 価値を実現する方法・手段
- 発行上限はあるのか
- 価格はいくらになるのか
これらのポイントはしっかり押さえておきましょう。
特に、以下のように発行元が不明瞭なホワイトペーパーは詐欺である可能性が非常に高く危険です。
- 発行主体が誰なのか?
- どこにあるプロジェクトなのか?
ホワイトペーパーを読む際には、最低でも誰が発行するのかをしっかりと確認しておきましょう。
ICOやIEOはワイトペーパーが発行される一つのタイミング
トークンの発行による資金調達「ICO」(Initial Coin Offering)や、取引所を通じてトークンを発行する「IEO」(Initial Exchange Offering)においても、トークンの発行・販売の前に必ずホワイトペーパーが公開されます。
仮想通貨のホワイトペーパーがそれぞれの仮想通貨の「説明書」といった性質が強い反面、ICOやIEOの場合は株式や投資信託の「目論見書」に近いです。
クリプト博士
ちなみにIEOに関しては、日本の仮想通貨取引所「Coincheck」が国内初のIEOを2021年7月に実施しました。
売り出されたのは「パレット(Palette)」と呼ばれるトークンで、このIEOでもホワイトペーパーが公開されました。
注目の仮想通貨IOSTのホワイトペーパーについて
主要な仮想通貨のホワイトペーパーは上記の通りですが、ホワイトペーパーを最も参考にするのは、まだまだ無名の仮想通貨の場合でしょう。
ここでは、今注目されているIOSTのホワイトペーパーとIOSTに関する解説を参考までにご紹介します。
IOSTの概要 | |
---|---|
通貨名 | IOST(Internet of service token) |
シンボル | IOST |
主な取引所 | Coincheck/DMM Bitcoin/Huobi Japan/BITPOINT |
現在の価格 | 約1.7円(※2022年9月時点) |
発行枚数 | 発行上限:900億枚 |
時価総額 | 約323億円(※2022年9月時点) |
時価総額ランキング | 100位台(※2022年9月時点) |
ツイッター | https://twitter.com/IOST_Official |
公式HP | https://iost.io/ |
IOSTとは、DApps(分散型アプリ)を開発できるブロックチェーンのプラットフォームのことです。
既存のブロックチェーンが抱える課題を解消した新たなプラットフォームの構築を目指しており、アメリカ・中国・シンガポール・ドイツ・日本など、世界中の拠点で開発を進められています。
IOSTのビジョンは「クレジットカードが日常生活で広く使われるように、ブロックチェーンがあらゆるサービスの利用を可能にする」というものです。
仮想通貨IOSTの3つの特徴
IOSTの特徴についても見ていきましょう。
IOSTには以下のような特徴があります。
クリプト博士
独自のPoBを採用
IOSTは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」を採用しています。
「合意の方法」という意味で、ブロックチェーンにブロックをつなげるための仕組みのことです。
ビットコインに用いられているPoWの課題を解消するものです。
IOSTは、PoBのために処理能力(スケーラビリティ)と分散性の高さを両立しています。
JavaScriptで開発者に優しい
IOSTはプログラミング言語に「JavaScript」を採用しています。
JavaScriptはプログラマーやエンジニアにとって使いやすい言語であり、ブロックチェーン開発がしやすいというメリットがあります。
独自のプログラミング言語を使用するイーサリアムに比べると、IOSTは開発に参入しやすいといます。
イーサリアムとの互換性の実装を目指す
2022年3月に発表された「Entroverse(エントロバース)」によって、イーサリアムプロトコルをIOSTで統合できるようになりました。
IOST・イーサリアム間におけるトークンの移動や、アプリケーションの統合を目指した開発が行われています。
クリプト博士
仮想通貨IOSTが買える取引所
IOSTは以下の取引所で購入できます。
他の取引所でも購入できるかもしれませんが、知名度があり安全性も高くおすすめなのは以下の3つの取引所です。
取扱い銘柄数 | 主なサービス | 入出金手数料 | 送金手数料 | 取引手数料 | |
---|---|---|---|---|---|
Coincheck | 全18銘柄 ※販売所:18 ※取引所:5 |
・積立 ・NFTマーケット ・レンディング ・ステーキング |
入金:無料 出金:407円 |
1IOST | 無料 |
DMM bitcoin | 全19銘柄 ※販売所(現物):12 ※レバレッジ:19 |
・レバレッジ取引 ・BitMatch取引 |
無料 | 無料 | 無料(※BitMatch取引手数料を除く) |
Huobi Japan | 全21銘柄 ※販売所:17 ※取引所:20 |
レバレッジ取引 | 入金:無料 出金:330円~ |
1IOST | 販売所:無料 取引所:銘柄により変動 |
まとめ
仮想通貨のホワイトペーパーについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?
流出リスクのある仮想通貨は、ホワイトペーパーをチェックして信頼性を把握しておくことをおすすめします。
その際にチェックするポイントは以下の通りでしたね。
- 仮想通貨の発行元
- 価値の基準
- 拠点はどこにあるのか
- プロジェクトの意義
- 価値を実現する方法・手段
- 発行上限はあるのか
- 価格はいくらになるのか
クリプト博士