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イーサリアム(ETH)のガス代の概要や節税方法について解説

イーアリアムのガス代について解説

この記事で分かること
  • イーサリアムのガスとは何か?
  • ガス代の計算方法
  • ガス代を節約する方法
こんにちは!サイト管理人のクリプト博士(@crypto_doctor00)です!

クリプト博士

最近話題のNFTのほぼすべてでイーサリアムのブロックチェーン技術が使われています。

そのため、イーサリアムはビットコインに次ぐ注目度・人気を誇っているのですが、「ガス代」が高いとトレーダーの間で噂されているようです。

そこで今回は、イーサリアムの「ガス」の概要やガス代を節約する方法などについて詳しく解説します。

【関連記事】

イーサリアムがそもそもどういう仮想通貨なのかが知りたい方は、「イーサリアム(ETH)の今後の動向と将来性について考察」を参考にしてみてください。

イーサリアム(ETH)におけるガスとは

ガスとは

ユーザーがネットワークとやり取りする際に、イーサリアムが要求するイーサ(ETH)の数を表す言葉です。

そして、ガス代とはトランザクションを実行する際に必要となる「手数料」のことです。

ガス代は以下のような用途として使われます。

  • 取引を検証する際に必要とされるエネルギーに対するイーサリアムマイナーへの報酬
  • 悪意あるユーザーがネットワークを攻撃する際に膨大なコストがかかるようにすることでセキュリティを強化する

イーサリアムネットワークのセキュリティガスの単位は一般的にGweiと表記され、1Gweiは0.000000001イーサリアム(1ETHの10億分の1)です。

ブロックチェーン上で暗号資産の送金取引を行う場合、そのトランザクションに必要な計算処理を行ってくれるマイナーに手数料を支払います。

また、イーサリアムのガス代にはマイナーへの手数料に加え、スマートコントラクトを実行する際の手数料も含まれます。

ガス代はユーザー自身が設定することができますが、マイナーはマイナーでガス代の高いトランザクションから優先的に実行することができます。

そのため、ユーザーがガス代を低く設定するとマイナーに処理を後回しにされてしまいますので、取引の承認にかかる時間が長くなります。

ガスが必要な理由

ガスは元々、イーサリアムにおける無限ループを防止するために実装された仕組みです。

無限ループとは無限に終了しないプログラムのことです!

クリプト博士

無限ループに陥ったプログラムはリソースを無限に消費し続ける上に、それ以降使い物にならない状態になってしまうため、コンピュータサイエンスの世界では「意図しない」無限ループの発生は大きな課題の一つとなっています。

不特定多数のノードから構成されているブロックチェーン上で、もし無限ループが発生すると、全てのノードが同時にダウンするまで無駄なエネルギーを消費し続けてしまうことになります。

この無限ループを防ぐための方法として導入されたのが「ガス」です。

イーサリアムは、ガスと呼ばれる手数料を設定し、もしガスが不足した場合には強制的にプログラムが停止する仕組みを導入しています。

つまり、トランザクションを実行する際にあらかじめ設定したガスが不足している場合、そのトランザクションは無効となる仕組みを採用することで無限ループを解消しているのです。

ガス不足のトランザクションは無用のプログラムとみなし、どんどん無効にすることで、無限ループを防いでいるのです!

クリプト博士

また、ガスには「イーサリアムネットワークの負荷を軽減する」という役割も担っています。

イーサリアムの利用者は世界中に存在しますから、トランザクションの量が増えすぎるとネットワークへの負担が大きくなります。その結果、送金スピードも低下します。

そうならないために、ガスという手数料を設定することで、ネットワークへの負荷をコントロールしているのです。

また、マイナーはガス代の高い取引から優先的に作業を進めますので、マイナーの労働単価を高めることにもなります。その結果、マイニング作業が追いつかなくなることを防ぐ効果もあります。

ガス代の計算方法

一般的にガス代は高いといわれますが、節約する方法を理解するためにも、ガス代の算出方法を知っておくことは重要です。

通常、イーサリアムの手数料は1ETHよりもはるかに少ないため、イーサリアムでは「wei」と呼ばれる単位を採用しています。

1ETHは「1wei×10の18乗」です。weiを使った最も一般的な単位で、ガス代を表すのにも使われるのが「gigawei(gwei)」です。/p>

weiに換算すれば10億weiですね!

クリプト博士

ガス代トラッキングツールをチェックして平均ガス代が100gweiになっていたら、取引に対して0.0000001ETHの基本料金を払うということです。

NFTの購入経験があるなら、NFTの取引に100gweiは割安に感じられるかもしれませんが、それはあくまで基本料金であり、手数料全体の一部に過ぎないということを忘れないようにしましょう。

イーサリアムのアップグレード「ロンドン」によって採用された手数料の仕組みに従うと、現在の手数料の合計は次の通りです。

ガス代計 = ガスユニット(リミット) x (基本料金 + チップ)

ガスユニット(リミット)は、取引で消費されるガス代の上限のことです。調整可能ですが、イーサリアムブロックチェーンとのやり取りのタイプによって、完了に必要なガス代は異なるため、注意深く調整する必要があります。

基本料金は取引をイーサリアムブロックチェーンに含めるのに最低限必要なガス代です。基本料金は需要によって決まります。つまり、ネットワークとやり取りしているユーザーの数に応じて増減するということです。

基本料金には取引のタイプは関係ありません!

クリプト博士

チップは「優先手数料」とも呼ばれます。取引をより速く完了してもらうための追加料金のことです。

イーサリアムマイナーが特定の取引を他のものより速く完了させる金銭的インセンティブで、チップを受け取るマイナーはその取引を優先的に検証します。

マイナーはどの取引にチップが含まれているかを確認できるので、できるたけ多くのチップを受け取るために、チップの高額な取引を優先的に完了させようとします。

取引を完了させるのに必要なガス代よりも低くガスユニットを設定してしまうと、取引は差し戻されますが、ガス代を取り返すことはできないので注意しましょう。

これは、マイナーはすでに取引を処理するために労力を費やしており、取引が完了しなくても、その分の手数料を受け取るからです。

具体例を出して、ガス代の計算をしてみましょう。

【具体例】

私があなたに1ETHを送る場合を想定してみます。イーサリアムネットワーク上でETHを移動させるのに必要なガス代の平均は2万3000gweiですので、それをガスユニットとして設定します。

この時点での取引に最低限必要なガス代(基本料金)は150gweiとして、速く届けるために20gweiのチップを追加するとします。この場合、計算式は次のようになります。

1ETHを送るためのガス代計 = 23,000gwei x(150 gwei + 20 gwei)

そうすると、ガス代の合計は3910000gwei、つまり0.00391ETHですね。

つまり、私がイーサリアムブロックチェーンに1.00391ETHを送ると、あなたは1ETHを受け取れるということです!

クリプト博士

ガス代の相場チェックに便利なツール

イーサリアムを取引し始めたばかりなら、ガス代の相場というのはつかみどころがないでしょうし、取引を続けていても相場は変わりますので、随時チェックする必要はあります。

ここでは、ガス代の相場をチェックするのに便利なツールをご紹介します。

ガス代相場のチェックツール
それぞれ詳しく解説します!

クリプト博士

Ethereumprice

イーサリアムの現在のガス価格は、イーサガスステーションなどで見ることができます。

一方、Ethereumprice(イーサリアムプライス)では、手数料が安い時期を見ることができます。

Ethereumpriceでは、ガス代のリアルタイム価格をマップやチャートでチェックできます。

ガスの相場が分かりやすく、手数料も計算されて表示されます。

ガス代が高騰したり、トランザクションが混んだりするような時間帯が一目でわかるので非常に便利です!

クリプト博士

ETH GAS STATION

ETH GAS STATION(イーサリアムガスステーション)というイーサのガスをメインとしたサイトもあります。

イーサリアムのガス代金が今いくらかリアルタイムで見られます。

さらに、サマリーにまとめて情報が上がっているのでガス代の最安値や最高値、トランザクション手数料の最安値、最高値も分かります。

ガス以外にも現在のトランザクションの状況がわかるような情報も公開されていますので、イーサリアムのガス代を確認してから送金をしたいという人はこちらを一回確認しするといいでしょう。

ガス代を節約する方法

イーサリアムブロックチェーンを使い続ける際、ガス代は積み重なるとなかなかな負担になります。

ガス代をなくすことはできませんが、その負担を軽くする方法はいくつかありますので、最後にご紹介します。

時間を選び忍耐強く待つ

ガスユニットの影響を小さくするというのはなかなか難しいのですが、基本料金とチップはユーザーサイドで設定できるので、こちらを調整してガス代の合計を下げることはできます。

イーサリアムネットワークとやり取りするのにより労力がかかる時には、基本料金が高くなります。したがって、イーサリアムネットワークとやり取りしようとする人の数が多い時には、より多くの労力がかかります。

ですから、基本料金を下げるのに、イーサリアムを使うユーザーが少ない時間を狙って取引をするというのは有効です。

つまり、イーサリアムネットワークとやり取りする需要が低い時間帯を見つけられれば、基本料金を抑えられます。一般的には、週末が狙い目です。

チップを下げるという方法もあります。

チップは、優先的に処理してもらい取引時間を短縮するためにマイナーに支払う追加料金でしたね。

取引が一刻を争うものでなく、忍耐強く待てるのならば、チップを下げてガス代を節約するという方法もあります。

ガス代の上限を設定する

ガス代を節約するもう1つの方法は、取引にガス代の上限を設定するというものです。

これは、イーサリアムブロックチェーンにこちらで設定したgweiを合計のガス代として送ることで、支払う上限を伝えるという方法です。

取引が完了すると、実際に必要となったガス代の合計との差分が、イーサリアムネットワークから返金されます。

ガス代の上限を設定すると、ガス代の節約に役立つだけでなく、取引に対して想定以上に支払わなければならいという事態を回避できるという安心感もあります。

その一方で、ガスユニットの設定と同じように、取引に必要なガス代よりもガス代の上限を低く設定してしまうと、支払ったガス代を失い、取引が差し戻される可能性がありますので、設定する際には注意しましょう。

レイヤー2スケーリングソリューション

最後に、イーサリアムの「レイヤー2スケーリングソリューション」を使ってガス代を節約する方法をご紹介します。

スケーリングツールとは、取引スピードを上げ、1秒当たりに処理できる取引数を上げることができるツールのことで、以下が有名です。

「アービトラム(Arbitrum)」「ループリング(Loopring)」「dYdX」などが有名です!

クリプト博士

レイヤー2スケーリングソリューションとは

イーサリアムブロックチェーンとは別個に取引を処理するオフチェーンです。

レイヤー2スケーリングソリューションには様々なものがありますが、イーサリアムネットワークと似たような仕組みで働きます。

レイヤー2の取引はオフチェーンで発生し、イーサリアムネットワークによって検証され、オンチェーンで記録されるという仕組みです。

ガス代の話をすると、レイヤー2スケーリングソリューションを利用すると、取引検証時のみイーサリアムとやり取りするため、取引完了に必要なガスユニットを減らすことができます。その結果、マイナーが処理に必要とするガスが少なくなるので、ガス代節約につながります。

レイヤー2ソリューションは、イーサリアムネットワークの混雑も緩和しますので、すべてのユーザーに対して基本料金がより安くなるという恩恵もあります。

このようにレイヤー2スケーリングソリューションは、ガス代を大幅に節約する助けとなります。

まとめ

イーアリアムのガス(代)について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

少しマニアックなお話でしたが、今話題のイーサリアムを理解する上では重要な要素の一つです。

「イーサリアムで仮想通貨投資をしたい!」という方は、理解できるまで読み込んでみてください。

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