パンケーキスワップ（PancakeSwap）の仕組みや仮想通貨CAKEの将来性を解説

こんにちは！サイト管理人のクリプト博士(@crypto_doctor00)です。

この記事では、仮想通貨におけるパンケーキスワップ(PancakeSwap)についてご紹介します。

この記事では、そんなパンケーキスワップ(PancakeSwap)について詳しく解説します。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の概要について

冒頭でも説明したとおり、パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは「DEXと呼ばれる仮想通貨の分散型取引所の一つ」です。

中央集権型(CEX)の取引所とは異なり、全世界のサーバーで分散管理されています。

DEXは仲介の手間がかからない分手数料が安いのですが、パンケーキスワップ(PancakeSwap)はそのDEX内においても、さらに手数料が低く設定されています。

また、流動性プール内に預けておくことで、利息としてCAKEトークンをもらえます。

ちなみに、DEX(分散型取引所)とは、ブロックチェーンに乗っている「スマートコントラクト」を利用した非中央集権的な取引所のことです。詳しくは以下の記事で解説しています。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーンで自動的に契約を実行する事を可能にするシステムのことです。

スマートコントラクトで代表的なものとしては「イーサリアム」があげられます。

DEXとCEXを比較すると次のような違いがあります。

CEXでは「KYC」と呼ばれる本人確認手続きが必要となります。一方、DEXでは本人確認書類が不要ですので登録は非常に簡単です。

また、CEXでは、ウォレットの秘密鍵などを取引所が保管しています。そのため、取引所がハッキングの対象になることがよくあり、被害に遭うと大きな被害がでます。

CEXがこのような被害の危険性があるのに対して、DEXではウォレットの管理主体がユーザー側にありますので、上記のようなハッキングリスクは低くなります。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の基本的な仕組みとCAKE

次に、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の基本的な仕組みとCAKEトークンについて解説します。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、UniswapのBSC(バイナンススマートチェーン)バージョンのようなものです。

また、流動性を確保するために「プール」を開発し、このプールに資金を提供した人達には対価として、トークンが配布されます。

この仕組みを採用することで、従来、問題だったDEXの流動性の低さを解消し、非常に高い人気を得ています。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)でも流動性確保に対する利息が払われますが、この利息を「CAKEトークン」で受け取る事ができます。</p>

そして、このCAKEトークンをまた預ける(プールに供給)ことで、利息を貰うことができるのです。

Cakeトークンの過去の値動き

次に、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の独自・基盤トークンである「CAKE」の過去の価格推移を見てみましょう。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、イーサリアムの手数料高騰等を受けて利用者を伸ばし、順調に価値を上げました。

2020年までは30円程度～だったのですが、2021年5月でパンケーキスワップ(PancakeSwap)は4,500円程度の価格になりました。

価格高騰の要因は、ビットコイン等の代表的な仮想通貨が高騰したということだけでなく、競合相手「イーサリアム」の手数料高騰等の影響も考えられます。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴

パンケーキスワップ(PancakeSwap)には以下のような特徴があります。

あえてBSCを採用している

色々とDEXが成立されていますが、その中でもイーサリアム系のブロックチェーンが多用されておりシェア率は高いです。

しかし、パンケーキスワップ(PancakeSwap)はBSCを採用しています。パンケーキスワップ(PancakeSwap)はBSCの中で最も取引量の多いサービスです。

BSCを採用するメリットとしては、取引手数料を安くできるというものがあります。

イーサリアムのブロックチェーンを利用しているDEXは手数料が高くなっています。

これは、仮想通貨ブーム等によりガス代と言われるイーサリアムの手数料が高騰しているためです。

この問題に対しては、技術面からの解決方法が案出されつつありますが、いつのことになるかまでは定かではありませんので、現状とにかくできるだけ高い手数料は支払いたくないという感じです。

これに対して、イーサリアム系のブロックチェーンを採用していないパンケーキスワップ(PancakeSwap)は手数料が低く設定されています。

参考までに、パンケーキスワップ(PancakeSwap)とUniswapのプラットフォーム手数料を比較してみると以下のとおりです。

• パンケーキスワップ(PancakeSwap)：0.2％
• Uniswap：0.3％

ハッキングに強い

パンケーキスワップ(PancakeSwap)はハッキングに強いという、DEXにおける代表的なメリットを享受できます。

特定の中央集権的なサーバーに頼らず、取引に参加している投資家たちのもとで分散管理しているDEXは先ほどお話しした通り、サーバーがハッキングされるリスクが極めて低いです。

CAKEをステーキングで得られる

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、先ほどもお伝えした通りプールに資金を預けて流動性を確保することで、利息を得られます。

また、仮想通貨を交換(スワップ)することでも利息を得られます。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)で得られるトークンは「CAKE」トークンです。

さらに、得られたCAKEトークンを預ける、またはプールに預けることで、また利息を貰うことができます。

口座開設時に本人確認が不要

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、DEXなので本人確認手続きが不要です。

CEXの場合には、基本的に口座開設の際に本人確認書類などを提出する必要があります。

しかし、パンケーキスワップ(PancakeSwap)では、仮想通貨ウォレットを接続するだけで取引ができるので、仮想通貨をウォレットに送金するだけで取引を始められます。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)を利用するメリット

パンケーキスワップ(PancakeSwap)のメリットを具体的に見てきましょう。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)には以下のようなメリットがあります。

運用方法がたくさんある

パンケーキスワップ(PancakeSwap)で得られたCAKEをはじめ、様々な通貨は他の通貨へと交換できますが、それだけでなく「交換(スワップ)」「プール」など様々な運用方法があります。

さらに、CAKEの流動性を上げるために「Lottery」という宝くじが用意されており、CAKEを消費することで参加することができます。

参加費は1CAKEで、当選することで「Lotteryプール」の一部をもらえます。

日本未上場の仮想通貨を取引できる

パンケーキスワップ(PancakeSwap)では、通常の通貨だけでなく日本未上場の通貨を取引できます。

こういった未上場の仮想通貨は「草コイン」と呼ばれますが、草コインは何かのニュースやイベント一つで人気が暴騰する可能性があります。

また、海外取引所に上場していない通貨も取り扱っているため、今後急成長する通貨を取引するチャンスもあります。

もちろん、これらの仮想通貨は玉石混交です。

そのため、草コイン取引をしたい人は、パンケーキスワップ(PancakeSwap)で取引してみるのもいいでしょう。

おすすめの草コインについては、以下の記事で詳しくまとめています。

利回りの高いイールドファーミングで金利が受け取れる

先ほど、ステーキングでCAKEトークンを得られるのはお伝えしましたが、パンケーキスワップ(PancakeSwap)はステーキング以上の利回りを誇る「イールドファーミング」もできます。

また、パンケーキスワップ(PancakeSwap)は手数料がほとんどかかりませんので、少額からでも高金利の運用を行えます。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の将来性

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の将来性について、公表されている情報をもとに今後の価格に影響しそうな要因も見てみましょう。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の今後の価格に大きな影響を与えると思われる要因としては次のようなことがあげられます。

他のDEXからの乗り換え需要がある

DEXはパンケーキスワップ(PancakeSwap)の他にも「Uniswap」や「Sushiswap」がありますが、これらのDEXには手数料が高いというデメリットがあります。

一方、パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、イーサリアム系のブロックチェーンを回避することで、他のDEXより取引手数料が安く抑えることに成功しています。

現在、イーサリアムネットワーク上で利用されるDEXの手数料が高騰していますので、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の需要が高まる可能性は十分にあります。

運用利回りが他DEXより高い

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、BSCのネットワークを採用していることもあり、高利回りの運用が可能です。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)でファーミングを行うことで、最大300％の利回りが見込めます。

新機能が追加される可能性

パンケーキスワップ(PancakeSwap)には新機能として「Auto CAKE」が追加されました。

これにより、パンケーキスワップ(PancakeSwap)での運用利回りはさらに高くなります。

また、パンケーキスワップ(PancakeSwap)はCAKEトークンのユーティリティ強化を図っています。

具体的には以下のとおりです。

• 「bCAKE」→ファーミング報酬を増幅
• 「iCAKE」→イニシャルファーミングオファリングのメリットを高める
• 「vCAKE」→ガバナンス投票力を強化

このように、ステーキングに対するインセンティブ強化やCAKEトークンの希少性を高めていくことを戦略としています。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の始め方

続いては、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の始め方をご紹介します。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)でCAKEを取得する流れは次の通りです。

STEP1.国内取引所で仮想通貨を購入する

まず、仮想通貨(ビットコイン等)を購入する必要があります。

というのも、手数料用にBNBが必要で、BNBの調達には仮想通貨(ビットコイン等)が必要な場合がほとんどです。

※すでに仮想通貨を持っている場合は、この手順は必要ありません。

仮想通貨を最も簡単に手に入れる方法は、日本円を仮想通貨へ換金することです。

日本円から仮想通貨を購入する場合は、国内の取引所での口座開設が必要です。

STEP2.ウォレット(Metamask)の準備

ビットコイン等の仮想通貨が用意できたら、次に「ウォレット」を準備します。

ウォレットはいくつかありますが、使いやすく知名度の高いMetamaskを例にここでは解説をしていきます。

Metamaskの導入方法には、PC・スマホと2通りの方法がありますが、ここではPC・Google Chromeの画面でまとめていきます。

Metamask(Google Chrome)にアクセスし、以下の手順で設定を進めていきます。

1. 公式サイトからクロームへ追加
2. パスワードの設定
3. 利用規約等への同意
4. 復元のために利用するフレーズの確認

初期設定が完了したら、Metamask内設定で最も重要であると言える「パラメーター」を設定します。

Metamaskは初期設定では、イーサリアム系に対応したウォレットになっていますので、BSCに対応させます。

以下の手順に沿って設定を行いましょう。

Ethereumメインネットをクリックし、カスタムRPCを選択します。

ネットワークを選択し、入力欄に以下の情報を入力します。

• ネットワーク名：Smart Chain
• 新しいRPC URL：https://bsc-dataseed.binance.org/
• チェーンID：56
• シンボル：BNB
• ブロックエクスプローラーURL：https://bscscan.com

この設定をすることで、Metamaskは「BSC」対応になります。

STEP3.ウォレット(Metamask)への送金

パンケーキスワップ(PancakeSwap)を利用する場合には、Metamaskに仮想通貨を入金する必要がありますので、Metamaskへの仮想通貨入金してください。

STEP4.パンケーキスワップ(PancakeSwap)とウォレット(Metamask)の接続

次に、パンケーキスワップ(PancakeSwap)とMetamaskを接続していきます。

ConnectからMetamaskを選択するとパンケーキスワップ(PancakeSwap)とMetamaskは接続され、実際にパンケーキスワップ(PancakeSwap)を始めることができます。

仮想通貨の送金では、一文字でも間違ったり設定を間違うと仮想通貨を永遠に無くしてしまう可能性があります。

そのため、仮想通貨の送金を行う場合は「テスト送金」を必ず行うようにしましょう。

CAKEトークンを運用する方法

パンケーキスワップ(PancakeSwap)でCAKEを運用する方法についてもご紹介します。

以下の手順でCAKEを運用します。

Metamaskの仮想通貨を任意の通貨へスワップしLPトークンを獲得する

パンケーキスワップ(PancakeSwap)にて実際に流動性の提供を行い、CAKEトークンをもらうには「通貨ペア」を選択する必要があります。

提供したいと思うペアを見つけて、パンケーキスワップ(PancakeSwap)内でその通貨に変換します。

例えば、「BNBとBUSD」のペアに流動性を提供したいなら、BNBとBUSDに半分づつスワップします。

ただし、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の取引・契約には細かな手数料が必要になるので、取引手数料分のBNBは残しておきましょう。

流動性の提供を行うと「LPトークン」を獲得できます。

メニューにある[Trade」から「Exchange」で様々な通貨に交換することができます。

流動性を提供するトークンペアを用意できたら、「Swap」の横にある「Liquidity」からトークンペアの流動性提供をおこないます。

取引を終えると、流動性を提供したとみなされます。

実際に流動性の提供をすると、LPトークンと呼ばれる報酬を受け取ることができます。

LPトークンをCAKEに交換する

流動性の提供をしてLPトークンを獲得した上でメニューの「Farms」という画面にアクセスすると、自身が選択した通貨ペアがあるはずです。そこにLPトークンをステイクします。

ここで発生したCAKEは「Harvest(収穫)」ボタンで獲得できます。

獲得したCAKEはメニューのPoolsにある「CAKE Pool」に預けられます。

これにより、CAKEがCAKEを生み出すようになり、複利運用が可能です。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)の注意点

パンケーキスワップ(PancakeSwap)には、いくつか注意点やリスクもありますので、そちらも確認しておきましょう。

金融庁の認可がされていない

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は金融庁の認可を受けていません。そのため、自己責任で投資を行う必要があります。

例えば、突然サービスが終了した際に、パンケーキスワップ(PancakeSwap)に預けた通貨は戻ってこない可能性が高いです。

これは、パンケーキスワップ(PancakeSwap)に限ったことではなく、海外のDEXすべてに当てはまることです。

仮想通貨の送金ミスをすると通貨を失う可能性がある

パンケーキスワップ(PancakeSwap)を始めるためには、ウォレットに通貨を送金する必要があります。

仮想通貨の送金はアドレスを入力して行います。

先ほどもお話ししました通り、

BSCの衰退の可能性はある

パンケーキスワップ(PancakeSwap)はBSCを利用していますので、BSCのシステムの衰退や大きな障害があった場合には、パンケーキスワップ(PancakeSwap)の利用者が大きく減少する可能性はあります。

また、BSCやイーサリアムネットワーク以外の新たなシステムを利用したDEXが台頭した際にはパンケーキスワップ(PancakeSwap)にも大きな影響があるでしょう。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)が表示されない原因と対応法

今年のはじめに預けた資産が消えるという事態がパンケーキスワップ(PancakeSwap)で起こりました。

まだ解決していない人のために、解決方法をご紹介します。

この事態の原因は、パンケーキスワップ(PancakeSwap)側にあり、バージョンアップが原因の可能性が高いです。

移行手続きをすることで無事取り戻すことができます。

ということで、移行手続きの方法をご紹介します。

移行手続きの方法

まずパンケーキスワップ(PancakeSwap)上の移行画面(https://パンケーキスワップ(PancakeSwap).finance/migration)へ移動します。

すると「Old Farm」という項目に、あなたが預けた資産が表示されています。

「ステーク解除」ボタンをクリックすると、預け済みのコインを取り戻すことができます。

再び預けたい場合は、最初に預けた時と同じようにfarm画面で手続きをすればOKです。

そして再び運用に回すのにも手数料ががかかりますので、注意しましょう。

まとめ

パンケーキスワップ(PancakeSwap)について詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか？

最後に、この記事の要点をおさらいしておきましょう。

今後、ますます需要が拡大していくと予想されるので、この機会に運用してみてはいかがでしょうか。