- CCNの概要について
- CCNの実態について
- CCNの悪評について
クリプト博士
最近、仮想通貨界隈で「CCN」が話題になっています。
COSMOS(ATOM)という仮想通貨を使ったネットワークビジネスのことです。
ネットワークビジネスと聞いただけでピンときた方も多いと思いますが、このCCNは「詐欺だ!」と悪評されているようです。
そこで今回は、CCNの実態や参加するメリット、CCNが悪評される要因などについて詳しく解説します。
【補足】
仮想通貨関連の詐欺は他にもあります。詳しくは「仮想通貨に関する詐欺の事例や手口を分かりやすく紹介」でまとめているので、参考にしてみてください。
CCNとは
冒頭でも説明したとおり、CCN(コスモスクラブネットワーク)とは、COSMOS(ATOM)という仮想通貨を使ったネットワークビジネスです。
また、CCNはCOSMOSのブロックチェーンを維持するバリデーターの団体でもあります。
ブロックチェーンに記録されるデータの内容が正しいかどうかを検証するノードのことです。
CCNでは、バリデーターはブロックチェーン維持に貢献した末に報酬としてCOSMOSがもらえます。
CCNに参加するメリット
CCNに参加するメリットとしては次のようなことが考えられます。
- 値上がりの可能性を秘めているATOMを保有できる
- バリデート報酬(マイニング)で毎日ATOMがもらえる
要は、マイニングで少しずつコインの保有数を増やしつつ、コイン自体の値上がりも狙うというものです。
まとめると次のような感じです。
- ATOMの値上がり=キャピタルゲイン(安く買って高く売る)
- バリデート報酬=インカムゲイン(継続的にATOMがもらえる)
個人でもバリデーターになり報酬を受け取ることができますが、バリデーターには本来高い技術と資金力が必要です。
一方、CCNは専門的な知識がなくてもバリデーターになれるので、そこを売りにしているようです。
CCNより自分でデリゲーションした方が稼げる
専門知識や資金体力がなくてもバリデーターに参加できるのは魅力的ですが、明らかにCOSMOSを自分でデリゲーションしたほうが稼げるのは事実です。
というのも、CCNを使うと手数料が取られるだけではなく、2年間ロック期間があり、その期間は売ることができないからです。
クリプト博士
個人的に、ATOMを保有して売りたいときに売って、ハイリターン期待の通貨に投資したほうが稼げる可能性は高いです。
CCNの実態を暴露
CCNを投資案件だと勘違いしている人もいますが、実際はATOMのデリゲーションで利益を売るのは建前で、本当の利益源は紹介報酬にあります。
この紹介報酬は4種類のボーナスから成り立っています。
- ミッションクリアボーナス
- バイナリーボーナス
- ランクアップボーナス
- インフィニティボーナス
それぞれ紹介報酬を増やすほど、収入を増やせる仕組みです。
仮想通貨界のネットワークビジネスの詳細
仮想通貨界のネットワークビジネスについてもう少し詳しく説明しましょう。
CCNは「Decentralized Bonus Chain」通称「DEBO」というブロックチェーンの開発をCosmosベースで進めています。
これは、サービスの報酬の払い出しを分散的に行うことを目的としたものです。
つまり、約束に反して報酬が支払われないといった不正をなくすためにCosmosベースのブロックチェーンを利用しているだけなのです。
【具体例】
例えば、アフィリエイトやネットワークビジネスの世界などでは、運営側が不正を行ったり、あるいは報酬が支払われないといった問題がありましたが、DEBOの仕組みを活用すると、報酬の払い出しなど様々な部分を透明化することができ、公平で安全な支払い体制を構築することができるため、ユーザーからの信頼を得られやすくなるのです。
DEBOの基軸通貨がDEBOT(Decentralized Bonus Token)です。
このDEBOTの総発行量は10億DEBOTと決まっており、そのうちCCN参加者には5億DEBOTが配布されることが決まっています。
毎月1日にCCN参加者それぞれの参加額$500当たり150DEBOT(プラン参加額の30%)が配布されることとなっており、5億DEBOTの配布が完了した時点で終了になります。
また、世界におけるネットワークビジネスの市場規模は2000億ドルといわれています。そして、今後のDEBOTのシェア率は以下のように推移していくと考えられています。
- 0.1%のシェアを獲得しDEBOTが2億ドルの市場規模となる場合:1DEBOT=$0.2
- 1%のシェアを獲得しDEBOTが20億ドルの市場規模となる場合:1DEBOT=$2
- 10%のシェアを獲得しDEBOTが200億ドルの市場規模となる場合:1DEBOT=$20
例えば、$500プランでDEBOが1%のシェアを獲得し2年間DEBOTが受け取れたとすると、250DEBOT×24か月×$2=$12000になるので、プラン金額を大幅に上回りますね。
仮に、その10分の1である0.1%のシェアだったとしても$1200であり、バリデート報酬以外にこれだけの報酬が受け取れることになります。
クリプト博士
CCNが怪しいと悪評される3つの要因
様々なところで「CCNは怪しい」という悪評があるのが確認されているようです。
その理由としては、次のようなものが挙げられるようです。
クリプト博士
仮想通貨のマルチ商法は99%詐欺
今までの仮想通貨関連のマルチ商法は詐欺のことが多いようです。
数多くの仮想通貨のマルチ商法の案件は、何らかの理由を付けて投資家から預かった仮想通貨を持って逃げてしまうことがほとんどです。
そもそもマルチ商法自体が詐欺の多いビジネスですよね。それが、仮想通貨になった途端にクリーンになると考えるほうが無理があると思います。
クリプト博士
所在地が分からない
実は、CCNの運営団体の公式サイトは見当たらず、所在地も分かりません。
まともな団体なら、身元を明かしてもよさそうなものです。
なぜ所在地も公式サイトもないのか考え出すと怪しさしかありませんね…。
紹介報酬が多すぎて逆に怪しい
CCNの紹介報酬はATOMのステーキング報酬から支払われます。
それなのに、CCNからの報酬の方がATOMのステーキング報酬より多くなっています。
一体どこからCCNの紹介報酬が出ているのでしょう?
実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払っているのでは?と疑われても仕方ないですね。このような、ポンジ・スキームの行きつく先は破たんです。
もちろん、団体が破たんしてもお金は戻ってきません…。
ATOM(cosmos)そのものは投資価値があるのか?
先ほども少し書きましたが、CCNに参加するくらいなら個人でATOM(cosmos)を売買したほうが安全ですし利益にもなります。
ということで、ATOM(cosmos)についても簡単に解説します。
Cosmos/ATOMの概要 | |
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通貨(トークン)名 | ATOM(アトム) |
ブロックチェーン | Cosmos(コスモス) |
ティッカーシンボル・単位 | ATOM |
現在の価格 | ¥1,546.88(2022年8月時点) |
時価総額 | ¥442,981,359,988(2022年8月時点) |
時価総額ランキング | 28位(2022年8月時点) |
Cosmos(コスモス)は、「インターネット・オブ・ブロックチェーン」をコンセプトに掲げているプロジェクト、およびそのブロックチェーンの名称です。
「インターネット・オブ・ブロックチェーン」によって、誰でもブロックチェーンを簡単に開発・利用できる世界の構築を目指しています。
クリプト博士
Cosmos/ATOMの特徴
続いて、Cosmos/ATOMの特徴を見ていきましょう。
Cosmos/ATOMの特徴はいずれも、「インターネット・オブ・ブロックチェーン」のコンセプトを実現するために必要不可欠なものです。
クリプト博士
互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことができる
Cosmosの最大の特徴は、互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことができる点です。
Cosmosを日本語に直訳すると「宇宙」や「秩序」ですが、宇宙にある星々をつなぐようにブロックチェーン同士をつなぐことができます。
例えば、メジャーな仮想通貨であるビットコインやイーサリアムはブロックチェーン同士に互換性がありません。
そのため、ビットコインをイーサリアムに交換するには取引所で取引しなければなりませんでした。すると、それにはどうしても手間とコストがかかります。
クリプト博士
Cosmosでは、「Cosmos Hub」という中継地点とそこに接続する「Zone」をつくってその「Zone」を用いることによって、各ブロックチェーンのアプリケーションをつなぐことができます。
この技術によって、通貨の交換も取引所を介さずに行うことができるようになりました。
スケーラビリティ問題を解決できる
ブロックチェーン上の利用者が増え過ぎてしまい、処理の遅延や手数料の高騰が起きてしまうことです。
例えば、イーサリアムでは簡単にブロックチェーン上のアプリケーションを開発できますが、そのために利用者が集中し過ぎて、通信上の渋滞を起こしてしまうという問題があります。
そこにCosmosを用いると、ブロックチェーン同士をつなぎ相互運用により負荷を下げることで、スケーラビリティ問題を解決することができるのです。
ブロックチェーンをよりつくりやすくより使いやすくしている
Cosmosでは、「Cosmos SDK」というブロックチェーンをつくるための開発ツールを広く一般に公開しています。
この開発ツールを使うことで、誰でもブロックチェーンをゼロからつくることができます。
さらに、つくったブロックチェーンはCosmos上で相互運用することもできます。
GMOコインはATOMを扱っている日本国内唯一の取引所
ATOMを取り扱ってるのは、日本国内ではGMOコインだけです。
というわけで、GMOコインについて簡単にご紹介します。
GMOコインの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 18通貨 |
取扱通貨数(取引所) | 11通貨 レバレッジ・現物取引:BTC,ETH,BCH,LTC,XRP 現物取引のみ:XEM,XLM,BAT,QTUM,XYM,MONA |
最低取引数量(BTC) | 0.00001BTC(販売所) 0.0001BTC(取引所) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
送金手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
レバレッジ取引 | 2倍 |
GMOコインは、東証一部・GMOインターネットのグループ会社です。
GMOコインは、高度なセキュリティ対策が特徴ですが、そのセキュリティ対策の水準の高さを支えているのは、インターネット時代の黎明期から培ってきたインターネット金融システムの構築・運用ノウハウです。
口座開設には時間がかかる取引所も多いが、GMOコインでは最短10分で取引を開始することができますので、すぐに取引を始めたい人にはおすすめです。
逆に、販売所形式で取引したい人には向きません。
取引手数料は無料となっていますが、実際にはレバレッジとして手数料が発生しており、広めに設定されています。
クリプト博士
まとめ
仮想通貨のCCNについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
記事内でも再三お話ししましたが、CCNを利用するくらいなら実際に自分でCOSMOSをデリゲーションするほうがおすすめです。
明らかにグレーなビジネスを行うメリットがありませんからね…。
クリプト博士