- 仮想通貨を自動売買するメリットとデメリット
- 自動売買ツールを自作する方法
- 自動売買を利用するのにおすすめの仮想通貨取引所
クリプト博士
FXなどでよく利用される自動売買ツールですが、仮想通貨においても有効だという声があるようです。
そこで今回は、仮想通貨取引で自動売買を利用するメリットやデメリット、自動売買ツールを選ぶ際のポイントやおすすめの取引所などについて詳しく解説していきます。
「自動売買ツールを利用して楽に取引したい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
自動売買とは
指定した条件でbotが自動的にトレードをするシステムのことです。
自動売買では、エントリーのポイントから利確・撤退まで機械が全て決めてやってくれるので、仮想通貨の知識がなくても簡単にトレードをすることができます。
カレン
クリプト博士
全体として、結果的に利益がプラスになっていれば合格というものです。
仮想通貨を自動売買するメリット
仮想通貨取引において自動売買を導入するメリットを考えてみましょう。
仮想通貨取引を自動売買で行うメリットとしては次のようなことが挙げられます。
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時間を選ばず取引できる
自動売買ツールは24時間いつでも何の操作もしなくても設定しておけば取引ができますので、忙しい人でも取引に参加することができます。
暗号資産の取引所は、土日祝日も含めて24時間365日取引できますが、私たちは24時間365日稼働することはできません。
特に、暗号資産の取引はアジア地域とアメリカ・ヨーロッパの活動時間が重なる17時~25時ごろに活発に動く傾向があります。
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カレン
ここで自動売買ツールを利用していれば、botが休むことなく取引してくれるので、チャンスを逃すことがありません。
このように、自動売買の最大のメリットは、人間が直接長時間チャートに張り付かなくてもbotに任せることで時間を選ばずにが取引ができることです。
botが自動的に取引してくれる
自動売買ならbotが勝手に取引してくれますので、知識があまりない初心者でも取引することができます。
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また、botは今まで蓄積されてきた投資に関する知見や経験から作成されていますので、人間側の感情に左右されることもありません。
【具体例】
例えば、相場が高騰すると欲が出てきて「もう少し上がるかもしれない」などと期待してしまい、セオリーを破って利益確定のタイミングを見誤ってしまうこともあります。
その逆もありますね。相場が下落しだすと焦りと損したくないという気持ちが出てきて「もう少し待てば上がるかもしれない」「いま手放したら大損だ」と思ったりして、損切りできずにずるずると損失を大きくしてしまうこともあります。
投資は期待や不安といった感情の揺れに流されずセオリー通りに淡々と取引していくことが大切なのですが、生身の人間にはこれが非常に難しかったりします。
しかし、自動売買なら感情に左右されることなく、ルールとデータにしたがって着実に取引をしていきますので、取引がブレブレになるということはないのです。
リスクを分散できる
自動売買は「リスク分散」という観点でもメリットがあります。
というのも、自動売買には複数の通貨取引、複数の取引所での取引、アービトラージ取引に対応しているツールもあるからです。
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複数の通貨でリスク分散
仮想通貨といえば「ビットコイン」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、世界中で発行されている仮想通貨は1,500種とも2000種とも言われるほど種類が豊富です。
これらはそれぞれバラバラに値動きするので、通貨Aが下落傾向のときに通貨Bが高騰しているというケースもあります。
つまり、仮想通貨Aと仮想通貨Bに同時に投資していると、一方が下落しても一方が高騰していれば損益を相殺できるので、その分リスクを抑えることができるのです。
ただし、自分で取引するとなると何種類もの通貨のチャートを追いかけるのはとても大変です。
そのため、複数通貨に対応している自動売買ツールを選べば、同時に複数の通貨を取引する状況を作り出すことができます。
しかも、botはそれぞれの通貨ごとの売り時買い時で取引しますので、一点買いより安心度が高くなります。
複数の取引所でリスク分散
自動売買ツールには複数の取引所に対応しているものが多いです。
複数の取引所で通貨を取引することもリスク分散のメリットがあります。
その理由の一つは、取引所ごとに扱っているコインの種類は異なるからです。
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また、同じ種類のコインでも取引所ごとに価格は違います。そのため、仮想通貨ごとに最も有利な条件で取引できる取引所を選ぶこともできます。
アービトラージでリスク分散
同じ仮想通貨でも取引所によって価格が違うことを利用して、その差額から利益を得る方法です。
【具体例】
例えば、仮想通貨Aの価格がB取引所では10万円だとします。一方、C取引所では通貨Aは11万円ということがあります。その場合、B取引所で買ってC取引所で売れば差額1万円の利益が出ますよね。
このように、同じ通貨を安い取引所で買って高いところで売るのがアービトラージ取引です。
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スマホで取引できるものもある
自動売買ツールの中には、スマホに対応しているものもあります。
スマホ対応の良い点は、PC対応の自動売買ツールと比較して柔軟性に優れており、チャート画面を出先で空き時間にスマホでチェック・操作ができる点です。
botの乗り換えもスマホからできるので、もしbotAがうまく利益を上げられていなければ、botBやbotCに乗り換えるということができます。
そんな時にスマホで売買できる自動売買ツールは便利です。
仮想通貨を自動売買するデメリット
自動売買にももちろんデメリットやリスクが伴います。
自動売買ツールを利用していて気をつけなければならないリスクには次のようなものがあります。
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急な価格変動には対応できない
人間のほうが細かな軌道修正ができるという点では、自動売買ツールより優れていると言えるかもしれません。
というのも、急な相場変動にはbotは追いつけないケースがあるからです。
【具体例】
例えば、暗号資産Aに関するトラブルのニュースが流れたとします。その場合、かなりの確率でAの価格は下落しますので、買い注文を出す人は少ないでしょう。
しかし、botの場合、ニュースや世間の動きなどは取引の判断材料にはないため、通貨Aの下落を予想することはできません。
そのため、急激な相場変動の時は手動に切り替えて売買を行ったほうが利益を上げられる可能性が高いです。
自動売買ツールそのものに利用コストがかかる
ほとんどの自動売買ツールは利用コストがかかります。
少額の売買で利益も薄い場合は、利用コストの方が高くなってしまう可能性もあるため料金を比較しながら慎重に選びましょう。
詐欺にあうケースがある
自動売買ができるツールやシステムの中には、利用料や販売価格が高額なものがあります。
あまりに高額な場合は、詐欺を疑ってもいいかもしれません。
なぜなら、自動売買ツールを売っている業者の中には、お金を集めたあとに会社を潰し、サービスの継続も返金もされないという悪徳業者もあるからです。
低コストや無料で利用できるツールもいろいろあるので、自動売買を始めるならまずそれらの中から選ぶほうが安全かもしれません。
仮想通貨の全自動売買ツールで知名度抜群なのはQUOREA(クオレア)
日本で仮想通貨の自動売買ツールといえば、QUOREA(クオレア)が有名です。
ということで、QUOREA(クオレア)のご紹介をしておきます。
QUOREA(クオレア)の概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社efit(エフィット) |
設立 | 2017年10月19日 |
手数料 | 取月間総取引高の~0.05% ※取引していない場合は0円 |
取扱対象 | BTC/FX |
連携取引所 | BTC:bitFlyer/Liquid/GMOコイン FX:OANDA |
QUOREA(クオレア)は2020年3月に金融商品取引業者 投資助言業 関東財務局長(金商)第3180号を取得している信頼性の高い自動売買ツールです。
しかも、登録は無料で手数料も取引しない場合は発生しません。
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ここでは、QUOREAの魅力についてお話しします。
QUOREAAの魅力としては次のようなものがあります。
- 24時間投資できる
- 使用料が安い
- 好きなbotを好きなだけ選べる
QUOREAでは1度設定をすれば、その設定に従って24時間自動で取引を行います。
完全自動売買なので、24時間365日チャンスがあれば自動で取引を行うことができます。
なお、QUOREAの機械使用料を他のbotと比較すると以下の通りです。
QUOREA | 月額0円 取引高に応じて~0.05% |
---|---|
Coin Trader | 月額2900円 (※ロボットの使用が4つまでの場合) |
CRYPTOTRADER | 月額2250円 (※ロボット3つ・取引$5000まで) |
bittrade24 | 26万円 (※買い切り) |
botの使用料金が高ければ、取引で利益も出しても薄利になるので意味がありません。
その点、QUOREAは月額制ではないので初期費用は0円です。
さらに、取引しなければ料金は発生しないのでやめたいときの面倒な手続きも必要ありません。
使用料金も取引高に対して最高で0.05%と良心的です。
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また、QUOREAでは好きなロボットをいくらでも選べます。
使用料金は取引高に応じて支払われるので、ロボットをいくつ使っても料金は変わりません。
ちなみに、QUOREAでは過去の運営実績に基づいてロボットのおすすめ度が点数化されています。
自動売買ツールを自作する方法
自動売買ツールの利用を検討している人の中には、「自作したい」という人もいると思います。
既存の自動売買ツールではなく自作したい場合は、何で(開発言語)、どんな(機能)を、どこ(取引所)経由で実装したいかが重要です。
それらを検討するために準備すべきことは次の3つです。
- STEP1.取引所の口座を開設する
- STEP2.取引所からAPI情報を取得する
- STEP3.自動売買ツールの開発環境を整える
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STEP1.取引所の口座を開設する
仮想通貨の自動売買ツール作成する場合は、仮想通貨取引所のAPIを用いるのが一般的です。
このAPIを取得するには仮想通貨取引所の口座開設が必須です。そのため、まずは自動売買ツールに取り入れたい取引所の口座開設しましょう。
仮想通貨取引所の口座開設は、個人証明書さえあれば、インターネット上から約5~10分くらいで口座開設手続きを完了できます。
STEP2.取引所からAPI情報を取得する
取引所の口座が開設できた次はAPI情報を取得します。
取引所の口座開設時と同時に取引所マイページを作る過程があります。
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ちなみに、APIとは「Application Programming Interface」の略称で、取引所が提供している取引サービス(機能)を、自作する自動売買ツールの中で自由に使えるようにする道具のようなものです。
取引所が提供する機能と自動売買ツールを繋ぐ架け橋の役割を担います。
STEP3.自動売買ツールの開発環境を整える
自動売買ツールを自作するには、プログラム開発環境を構築する必要があります。
一般的に、サーバーサイド言語と呼ばれる主要なプログラミング言語(Python、Node.js、PHP、Ruby等)を用いて自動売買ツールは作成可能です。
自動売買ツールを利用する際の仮想通貨取引所の条件
自動売買ツールを利用する際には、次のことをポイントに取引所を選ぶといいでしょう。
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APIを提供しているかどうか
取引所がAPIを提供しているかどうかは最初に確認しましょう。
取引所がAPIを提供しなければ、そもそも自動売買ツール作成が難しいです。必ず確認してください。
手数料
次に確認すべきは「手数料」です。
仮想通貨での取引利益を最大化したい場合、手数料をどれほど抑えられるかがポイントです。
仮想通貨取引では、以下のような手数料が発生します。
- 取引手数料:現物(売買手数料)
- 取引手数料:レバレッジ
- 建玉保有手数料(レバレッジ取引のみ)
- ロスカット手数料(レバレッジ取引のみ)
- 送金手数料
- 入出金手数料
着目する優先順位としては、取引手数料(現物)が最優先です。
この手数料をいかに抑えられるかが、取引利益最大化に向けたポイントになります。さらに、信用取引を検討している場合は、取引手数料(レバレッジ)を見ることも大事です。
また、頻繁に仮想通貨の送金をする場合は、送金手数料も確認しましょう。
取引所の取引最小単位
仮想通貨の最小取引単位が大きすぎる取引所の場合、自動売買ツール開発初期段階で大きな取引をしなければならなくなります。
これは、ツール作成に失敗した時の損失リスクも大きくなることを意味します。
お試しで自動売買ツール作成した際に動作チェックしたほうがいいですが、その際は、なるべく小さな単位で仮想通貨売買ができるほうがいいです。
レバレッジ取引ができるかどうか
自動売買ツール作成において上級者になってくると取引の幅を広げるために信用取引(レバレッジ取引)を活用する場合も出てきます。
ただ、すべての国内取引所でレバレッジ取引ができるわけではありません。
自動売買ツールの作成に慣れてきて信用取引を取り入れたいと思った時、それまで使っていた取引所APIに信用取引の機能がなければ、取引所を変更する必要が出てきます。
そのために、プログラム修正にかかる負担が大きくなることもありえます。
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自動売買ツールを利用するのにおすすめの取引所
続いて、自動売買ツールを利用するのにおすすめの取引所を具体的にご紹介します。
先ほどご紹介した自動売買ツールを利用する際のポイントと参考に、ここでは、安全性の高い取引所を3つご紹介します。
Coincheck
取引形態 | 販売所・取引所 |
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取扱通貨 | 販売所:14種類 取引所:18種類 |
入金手数料 | 3万円未満:770円 3万円以上:1018円 ※50万円以上のクイック入金は「入金額×0.11%+495円」 |
出金手数料 | 407円 |
送金手数料 | 0.0005BTC ※通貨により異なる |
取引所手数料 | 無料 |
販売所手数料 | 無料※別途でスプレッドあり |
GMOコイン
取引形態 | 販売所 取引所 レバレッジ取引 |
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取扱通貨 | 販売所:18種類 取引所:11種類 レバレッジ取引:5種類 |
入金手数料 | 無料(※振込手数料は別) |
出金手数料 | 無料 ※大口出金(20,000,001円以上)は400円 |
送金手数料 | 無料 |
取引手数料 | Maker:-0.03%/Taker:0.05% Maker:-0.03%/Taker:0.09% ※通貨により異なる |
販売所手数料 | 無料(※別途でスプレッドあり) |
レバレッジ手数料 | ポジション金額の0.04%/1日 |
bitFlyer
取引形態 | 販売所 取引所 レバレッジ取引 |
---|---|
取扱通貨 | 販売所:15種類 取引所:6種類 |
入金手数料 | 住信SBIネット銀行:無料 上記以外のネット銀行:330円銀行振込 銀行振込:無料(※銀行振込手数料は別) |
出金手数料 | 三井住友銀行:220円~440円 三井住友以外の銀行:550円~770円 ※出金額により異なる |
送金手数料 | 0.0004BTC(※通貨により異なる) |
取引所手数料 | JPY建て:0.01~0.15% BTC建て:0.2% |
販売所手数料 | 無料(※別途でスプレッドあり) |
レバレッジ手数料 | ポジション金額の0.04% /1日 |
自動売買でももちろん税金は発生します!
当然ですが、自動売買ツールを利用している場合でも、利益が一定以上出たら税金が発生します。
確定申告が必要になる人は以下のような人です。
- 給与での年間収入が2,000万円以上
- 給与や退職金以外に年間20万円以上の所得がある人
- 2ヶ所以上から給与をもらい、主な給与以外から年間20万円以上の所得がある
- その他、源泉徴収のない所得がある
また、仮想通貨で税金がかかるのは以下のようなケースです。
- 仮想通貨を売却した時
- 仮想通貨の種類を交換する時に支払った時
- 仮想通貨で何かを購入した時
このどれかに該当する場合は、確定申告が必要です。
クリプト博士
まとめ
仮想通貨の自動売買について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
最後にもう一度、自動売買を利用するメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。
- 時間を選ばず取引できる
- botが自動的に取引してくれる
- リスクを分散できる
- スマホで取引できるものもある
- 急な価格変動には対応できない
- 自動売買ツールそのものに利用コストがかかる
- 詐欺にあうケースがある
これらを踏まえたうえで、それでも自動売買を利用したいという方は、取引所から口座を開設して取引してみましょう
クリプト博士