仮想通貨FXの仕組み｜現物取引との違いやメリット・デメリットを解説

こんにちは。サイト管理人のクリプト博士(@crypto_doctor00)です。

仮想通貨取引では、通貨を購入して売るという一般的な現物取引の他に「FX取引」があります。

この記事では、そんな仮想通貨FXについて詳しく解説していきます。

仮想通貨FXとは？

仮想通貨FXは、レバレッジ取引のことです。

例えば、自分の保有資金が5万円の場合、2倍のレバレッジをかけると10万円分の仮想通貨取引ができます。

このように、実際に保有している資金が少なくても、大きな利益を期待できるようになるのがレバレッジ取引(FX)の魅力です。

仮想通貨FXの仕組み

仮想通貨FXでは価格変動を予測することが重要です。

価格が上がるか下がるかを予測して、売りもしくは買いの注文を入れ、予測が当たれば利益を得ることができます。

また、実際にポジションを持っている状態では通貨を購入したことになっておらず、決済時点での売値と買値の差額だけ決済されます。

この仕組みを「差金決済(さきんけっさい)」と呼びます。

仮想通貨FXと現物取引との違いを詳しく解説

仮想通貨FXと現物取引の違いをまとめると次のようになります。

現物取引の基本は「安く買って高く売る」です。

一方、仮想通貨FXは「売り」から入ることができるので、下落相場でも利益を出せます。

そして先述した通り、レバレッジをかけることができるので、現物取引よりもより多くの利益幅を狙うことができます。

仮想通貨FXと為替(外貨)FXとの違いを詳しく解説

仮想通貨FXとFX(外国為替取引)の違いも見ていきましょう。

FX(外国為替取引)は、基本的に株式市場が開いている時間帯しか取引を行うことができません。

株式市場が開いているのは平日9時～17時ですので、それ以外の時間帯は取引できません。

一方、仮想通貨FXの場合は24時間365日好きな時にトレードすることができるので、ご自身のライフスタイルに合わせて取引を行うことができます。

また、仮想通貨FXは、為替FXと比較すると値動きが非常に大きいです。

仮想通貨FXのメリット

仮想通貨FXには、以下のようなメリットがあります。

現物取引よりも大きく利益を狙える

仮想通貨FXではレバレッジを用いることができるので、現物取引よりも大きな利益を狙うことができます。

さらに、短期間で利益が狙えます。

現物取引の場合は、基本的に長期保有が前提となり、まとまった利益を得るまでには数ヶ月～数年の時間がかかることがほとんどです。

それに対して仮想通貨FXでは、レバレッジにより、わずかの値動きでもレバレッジの倍率だけの利益を出せるので、現物取引よりも短期的に、かつ大きな利益を狙うことができます。

下落相場でも利益を狙える

仮想通貨の現物取引や株式取引などに関しては、上昇相場のみで利益を狙う必要がありますが、仮想通貨FXは「売り(ショート)」から入ることができるため、下落相場でも利益を狙うことが可能です。

売りから入って利益を出す方法を「ショートポジション」と呼び、現物取引では不可能な「空売り」を用いて利益を出すことができます。

24時間365日取引ができる

FX(外国為替取引)や株式取引の場合、株式市場がオープンしている間しか取引を行えませんが、仮想通貨FXの場合は、株式市場のオープン・クローズに関係なく、24時間365日いつでもトレードを行うことができます。

ですから、休日や夜にしか時間がないサラリーマンでもハンデを負わずに取引を行うことが可能です。

少額資金から取引できる

何らかの取引を始めるためには元手が必要ですが、仮想通貨FXはかなり少額から始めることができます。

参考までにビットコインの仮想通貨FXにおける最小注文単位は以下のようになっています。

ビットコインのレートによりますが、「1BTC=100万円」だとすると、最低取引額は1万円となります。

仮想通貨FXのデメリット

続いて、仮想通貨FXのデメリットも見ておきましょう。

レバレッジがあるだけに損失も大きくなるリスクがある

国内取引所の最大レバレッジは2倍ですから、レバレッジ取引でうまくいけば2倍の利益があげられますが、損をした際にはその損失額は2倍になります。

例えば、現物取引であれば50万円だった損失も、レバレッジ取引だと100万円の損失になります。

そのため、以下のことを念頭において取引を行う必要があります。

ロスカットされる可能性がある

証拠金維持率というのは、取引金額(損益を含む)と自己資金(証拠金)のバランスのことです。

この比率が基準を超えてロスカットされると、ポジションが強制的に決済されるため意図せぬ損失確定が起きます。

ロスカットにならないためには、証拠金維持率が規定の比率を下回らないようにしておく必要があります。

長期保有には向いていない

仮想通貨FXは長期投資に向いていません。

というのも、仮想通貨FXではレバレッジをかけられる代わりにロスカットや損失リスクも高くなります。

そのため、短期的な価格変動で利益を狙うのには向いていますが、1ヶ月や年単位の長期保有には向いていないのです。

追証になる可能性がある

レバレッジ取引には追証が発生することもあります。

追証はロスカットルールの「規定証拠金維持率」を下回ったときに要請されます。

仮想通貨FXのやり方

最後に仮想通貨FXのやり方を簡単にご紹介します。

仮想通貨取引には以下の4ステップがあります。

仮想通貨取引所の口座を開設する

まずは、仮想通貨取引所に口座開設します。

口座開設の手続きでは、以下のことを要求される場合が多いです。

• メールアドレスの登録
• 個人情報の入力
• 本人確認書類のアップロード

取引所への登録の所要時間は5分～10分ほどです。

ただし、本人確認完了後は取引所から「本人確認完了のハガキ」等を受け取る必要があり、それまでに2日～3日ほどかかりますので、その期間も加味して登録しましょう。

日本円を入金する

取引所への口座開設が完了したら、証拠金となる日本円を入金します。

入金方法には主に以下の3つがあります。

• 銀行振込
• ネットバンキング（ペイジー入金）
• コンビニ入金

取引所によっても異なりますが、最も入金の反映が早いのは「ネットバンキング」です。

買いor売りの注文を出す

日本円の入金が完了したら、いよいよ取引開始です。

取引する仮想通貨が値上がりすると予想したら「買い」、値下がりすると予想したら「売り」の注文を入れましょう。

ポジションを決済する

損益が確定するのは、ポジションを決済したときです。

すぐに決済したい場合は「成行注文」にチェックを入れて「決済買い注文」をクリックしましょう。

成行注文の場合、その時点の売り板、または買い板にある価格で即決済されます。

「指値注文」の場合は、売買したい価格を注文レートに設定して発注します。

まとめ

仮想通貨FXについて解説しましたが、いかがだったでしょうか？

仮想通貨FXは、少ない資金で大きな利益を得られるというメリットがある反面、損失のリスクも大きくなるので初心者向けではありません。

取引に慣れてきた中・上級者の方は、さらなる利益拡大を目指して仮想通貨FXにチャレンジしてみましょう。