バイナリーオプションは、逆張りを極めればレンジ相場でもトレンド相場でも稼げるようになります。
そのため、バイナリーオプションに慣れてきた初心者は”逆張り”を少し深堀してみることをおすすめします。
そこで今回は、逆張りに役立つバイナリーオプションのインジケーターである「ストキャスティクス」について解説します。
ストキャスティクスを学んで逆張りを極めましょう!
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ストキャスティクスって何?
売られ過ぎ買われ過ぎと聞くと、RSIと混同してしまう方もいるかもしれませんが、RSIとストキャスティクスでは判断基準が少し違います。
上の説明からも分かる通り、RSIよりもストキャスティクスのほうが短期のもみ合い相場には有効です。
そのため、ストキャスティクスは相場の転換に比較的敏感に反応することから、短期売買に適しています。
ストキャスラインの計算式を見てみよう
ストキャスティクスに関して理解を深めるために、とりあえず計算式を見てみましょう。
- %K=(直近の終値-ローソク足X本分の最安値)÷(ローソク足X本分の最高値-ローソク足X本分の最安値)
- %D=%Kのローソク足Y本分の平均値
- S%D=%Dのローソク足Z本分の平均値
ご覧のとおり、設定項目(パラメーター)は3つあり、よく「X」「Y」「Z」と表現されます。
例えば、(5、3、3)の場合、過去の5日間の最高値と最安値の範囲で、当日の終値が直近の5日間の最安値に対して、買われすぎているか売られすぎているか、過去3日間の最高値と最安値に範囲で、最新の終値が直近の3日間の最安値に対して、売られ過ぎか買われ過ぎかを表します。
ストキャスティクスの動きをチャートで見てみよう
ストキャスティクスは以下の2パターンあります。
- ファストストキャスティクス
「%K」と%Kを平均して算出した「%D」という2本のラインで構成 - スローストキャスティクス
「%D」と%Dを平均して算出した「S%D(スロー%D)」という2本のラインで構成
デフォルトの状態だとスローストキャスティクス(画像上)が表示されます。
ちなみに、ストキャスティクスの色はご自身で自由に変えられるのであまり関係ありません。
ストキャスティクスの基本の使い方2つ
ストキャスティクスには次の2つの基本的な使い方がありますので、それぞれご紹介します。
ストキャスティクスを表示してすぐ使える80:20
最もシンプルで分かりやすいストキャスティクスの使い方が、数値の80:20に対して「%D」「S%D」がどうなるか?です。
- 80=買われすぎの相場
- 20=売られすぎの相場
エントリーのタイミングとしては、次の通りです。
- ストキャスティクスが80エリアで推移しているとき、%DがS%Dを下に抜けるデッド・クロス
- ストキャスティクスが20エリアで推移しているとき、%DがS%Dを上に抜けるゴールデン・クロス
ちなみに、バイナリーオプション取引におけるゴールデンクロスやデッドクロスについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
相場が売られ過ぎ、または買われ過ぎの時、相場が反転することが予想されます。
つまり、20%を超えたら「ここまで買われたら買う人が少なくなっているだろう」、80%を超えたら「ここまで売られているなら売る人は少なくなっているだろう」と考えるのです。
ダイバージェンスを利用したストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスを用いて逆張りを狙う基準はもう1つあって、「ダイバージェンス」を利用したものです。
なお、バイナリーオプションにおけるダイバージェンスの活用法について以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は目を通してみてください。
通常は、価格とストキャスティクスの動きは連動しており、価格が上がればストキャスティクスの値も上がり、価格が下がればストキャスティクスの値も下がります。
しかし、ダイバージェンスが起こると、価格が上昇してるにもかかわらずストキャスティクスの値が下がっている、価格が下落しているにもかかわらずストキャスティクスの値が上がっているような状態になります。
ダイバージェンスはトレンドの勢いの弱まりが分かるので、逆張りでエントリーする証拠になるのです。
ストキャスティクスをチャートに表示させてみよう
では、実際にストキャスティクスをMT4のチャート上に表示させてみましょう。
ちなみに、MT4の詳しい使い方については以下の記事で解説していいるので、併せて参考にしてみてください。
はじめに、画面上部の「挿入」をクリックします。
続いて、「インディケーター」⇨「オシレーター」⇨「Stochastic Oscillator」の順にクリックします。
すると、次のような設定画面が出てくると思います。
初期設定は次のようになっていると思いますが、このままでOKです。
- %K期間:5
- %D期間:3
- スローイング:3
- 移動平均の種別:Simple
なお、スローイングの値が1の場合は「ファストストキャスティクス」で、スローイングの値が2以上の場合は「スローストキャスティクス」になります。
ストキャスティクスと相性の良いインジケーター
ここからは、ストキャスティクスと相性が良いインジケーターの組み合わせについて解説していきます。
その組み合わせはずばり、次の2つです。
ストキャスティクス+MACD
ロジックとしては、ストキャスティクスのシグナルとMACDのシグナルが合致すると根拠がより厚くなるということです。
エントリーまでの流れとしては、以下のとおりです。
- ストキャスティクスのゴールデンクロス・デッドクロス確認
- MACDのゴールデンクロス・デッドクロス確認
- エントリー
このエントリー方法についてチャートを見てみましょう。
ストキャスティクスでゴールデンクロス(orデッドクロス)ができたら相場の反転が予想されますが、その過熱感をMACDでも確認する感じです。
具体的には、MACDでもゴールデンクロス(デッドクロス)になっていれば「ダマシではないだろう」と判断して逆張りでエントリーします。
ストキャスティクス+ボリンジャーバンド
ストキャスティクスと組み合わせて使うことが多いインジケーターは、MACDの他に「ボリンジャーバンド」があります。
ボリンジャーバンドには「±1σ」「±2σ」「±3σ」のバンドがあり、ローソク足がそれぞれ次の確率で収まるとされています。
- ±1σ:約68%
- ±2σ:約95%
- ±3σ:約99%
それでは早速、攻略法を見ていきましょう。
ボリンジャーバンドの±2σにローソク足が触れると反発が起きやすいという特徴があるので、そのタイミングで逆張りを考えましょう。
プラスして、ストキャスティクスが80%以上(or20%以下)のときにデッドクロス(or20%以下の場合はゴールデンクロス)を起こしていたら、エントリーの根拠としてはかなり確度が高いです。
上図をご覧ください。
画像の説明にもあるとおり、+2σがローソク足に触れていてストキャスティクスが80以上でデッドクロスしているので価格が下がると予想できます。
ストキャスティクスを使う際の注意点
どのインジケーターにも言えますが、ストキャスティクスにも弱点はあります。
その弱点とはずばり、ストキャスティクスはトレンド相場ではほとんど機能しないという点です。
その理由について、最後に解説します。
つまり、トレンドが発生して価格が天井圏をぶち抜いてしまうと、ストキャスティクスも80%以上に張り付いてしまうわけです。
こういうのを「ダマシ」といいますが、ストキャスティクス単体で使っていると、このダマシを見破るのはなかなか難しいです。
オシレーター系のインジケーターであれば、同じように相場が過熱していることが確認できれば、それだけエントリー根拠を増すことができます。
さらに、根拠を足すのであれば1つ上の時間足で相場の流れを確認するといいでしょう。
というのも、5分足でゴールデンクロス(デッドクロス)を形成していても、上位足ではそうでもないということはよくあります。
そうなると、ダマシである可能性が高くなるわけです。
まとめ
ストキャスティクスを利用した手法について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
ストキャスティクスの良いところは、見るべきポイントが分かりやすくて短期の相場に対する感度が高いところです。
バイナリーオプションでは、5分取引などの短期取引をメインにしている人も多いでしょうから、ストキャスティクスはかなり有効といえます。
しかし、トレンド相場に弱く、単体で使っているとダマシに遭いやすかったりもしますので、他のインジケーターをプラスするなどして根拠を高めていきましょう。
当サイトでは、ストキャスティクスの他にも様々なインジケーターを用いた攻略法について解説しています。以下の記事の中から気になるインジケーターがあればチェックしてみてください。
◎バイナリーオプション取引における移動平均線の種類や最強設定を解説
◎バイナリーオプションにおけるMACDの活用方法や注意すべきポイント
◎バイナリーオプションでのRSIの最適設定や相性の良いテクニカル指標
◎バイナリーオプションにおけるCCI指標の導入と活用に関するノウハウ
◎バイナリーオプション取引でのダイバージェンスの活用法を紹介
◎バイナリーオプション取引でボリンジャーバンドを活用したエントリーパターン3選
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