証拠金維持率はトレーダーの資金を守るための大事な指標。
XMでは証拠金維持率50％でマージンコール。
20％で強制的にロスカット（FX業者が強制的にポジションを決済すること）されます。
しかし証拠金維持率の計算にはたくさんの用語が絡み、初心者にはわかりにくいですよね。
そこで本記事では、XMの証拠金維持率の計算方法や関連する専門用語について詳しく解説。
想定外のロスカット対策として、証拠金維持率を高く保つコツを知り、起こりうるリスクに備えておきましょう。
XMの証拠金維持率とは
そもそも証拠金維持率とは、保有しているポジションに対し、どのくらいの証拠金を持っているかの割合です。
証拠金維持率が高ければ、その口座は安全な状態です。
ご自身の口座を安全に保つために、まずはXMにおける証拠金維持率の基本的なルールを確認していきましょう。
XMは証拠金維持率50％以下でマージンコール
XMでは証拠金維持率が50％を切ると、マージンコールが発生。
証拠金維持率の低下をトレーダーに知らせ、追加入金を促すためのXMからの警告通知。
証拠金維持率が低下し、ロスカットが近づいていることを示しています。
そのためマージンコールを受けたら、早急に対処しないといけません。
追加入金して証拠金維持率を上げるのか、損切りして損失を確定させるのか。
迅速に判断して対応しましょう。
証拠金維持率20％以下でロスカット
XMのロスカット水準は20％です。
損失が一定の水準を切った場合に、強制的にポジションが決済されるシステムです。
XMが「これ以上のポジション保有はリスクが高い」と判断した結果、トレーダーの資金を守るためにおこなわれます。
XMでは証拠金維持率が20％を下回ると、ロスカットが発動します。
ロスカット対象の口座内で、含み損の大きいポジションから順に強制的に決済され、それまでは含み損だった損失が確定してしまいます。
関連記事：XMでロスカット（強制決済）されない攻略法3つと計算方法
XMのロスカットルールとは
XMはロスカット水準は20％と低いのに対し、レバレッジは最大888倍と高水準です。
ロスカット水準が低ければ低いほど、ポジションをギリギリまで保有できます。
相場が予想とは反対の動きをしても、時間に猶予があれば、レートの改善を待つことができます。
短時間で含み損が含み益に反転することは、FXではよくある状況です。
海外FX業者のロスカット・マージンコール一覧表
| 業者名 | 最大レバレッジ | マージンコール | ロスカット | 追証請求 |
|---|---|---|---|---|
| XM | 888倍 | 50％ | 20％ | なし |
| GEMFOREX | 1000倍 | 50％ | 20％ | なし |
| TitanFX | 500倍 | 90％ | 20％ | なし |
| AXIORY | 400倍 | 50％ | 20％ | なし |
| Land-FX | 500倍 | 50％ | 30％ | なし |
| 国内FX業者 | 25倍 | 200～100％ | 80％～50％ | あり |
またXMにはゼロカットシステムがあるため、追証と呼ばれる請求がありません。
そのため口座残高以上の損失はなく、借金が発生しないのが特徴。
ゼロカットシステムで発生したトレーダーのマイナス分は誰が肩代わりするのでしょうか。
それはズバリXMが補填します。
トレーダーの利便性を重視したXMのサービス精神は、数ある海外FX業者の中でもトップレベルに高いといえます。
ロスカット水準の低さとレバレッジの高さを合わせると、XMはローリスクでトレードできる海外FX業者です。
間違えやすい3つの証拠金とちがいを解説
FXの取引に使用される資金は「証拠金」と呼ばれています。
そして、証拠金は3種類あります。
それぞれの詳細と、3つの証拠金の違いを理解しておきましょう。
必要証拠金
必要証拠金とは、ポジションを保有するのに必要な資金のこと。
通常、1万円分の通貨を購入する際は、証拠金として1万円が必要です。
しかしFXにはレバレッジの仕組みが存在します。
たとえ1万円の資金でも、100倍のレバレッジをかければ100万円分の通貨が購入可能に。
このように、100倍のレバレッジをかけて100万円分の通貨を購入すると、必要な証拠金は1万円と計算されます。
必要証拠金には、レバレッジが深く関係しています。
有効証拠金
有効証拠金とは、実際に使える証拠金を指し、保有ポジションによって増減します。
例えば、10万円の証拠金があるとき、含み益が5万円ある場合には有効証拠金は15万円。
逆に10万円の証拠金に対して含み損が5万円ある場合には、有効証拠金は5万円と計算されます。
有効証拠金は相場と同様に、常に変動しています。
実際に発注に使える証拠金となるので、有効証拠金は常に気にしておきましょう。
余剰証拠金
余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いた金額です。
余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いたものです。
こちらが新しいポジションを開いたり、既存のポジションを維持するために利用可能な金額となります。
出典：XM公式
その名の通り、口座にどのくらいの余裕があるかを表しています。
例えば、余剰証拠金が10万円のとき、10万円を証拠金として新規の注文を入れられます。
また余剰証拠金が多ければ多いほど、リスクの少ないトレードをしているといえるでしょう。
XMの３つの証拠金の計算方法
XMに限らず、FXトレードをするなら証拠金維持率を適正に保つ必要があります。
証拠金維持率が下がるとロスカットの対象となり、大きな損失を受け入れなくてはなりません。
ここからはXMの証拠金維持率の計算する方法を、一緒に確認していきましょう。
なお、XMには簡単に証拠金を計算できる便利なツールがあります。
証拠金計算機を使えば面倒な計算は不要。
口座タイプや注文数を選択・入力するだけで正確な証拠金を教えてくれます。
状況に合わせて、証拠金計算機を利用してみるのもいいでしょう。
XMの証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率は、すべての保有ポジションの必要証拠金に対する、有効証拠金の割合を示しています。
有効証拠金とは損益を含めた残高のことです。
証拠金維持率が高いと安全、証拠金維持率が低いと危険であると判断できます。
証拠金維持率はロスカットの基準でもあります。
証拠金維持率を何％に保つか、自分の中でルールを決め、余裕のあるトレードをおこないましょう。
XMの必要証拠金の計算方法
必要証拠金は以下の計算式で求められます。
たとえば1ドル100円の米ドル円を、レバレッジ100倍で1万通貨、購入したとしましょう。
100円×1万通貨÷レバレッジ100＝1万円
この場合には1万円を必要証拠金として用意すれば、1万通貨のポジションが購入できます。
なおXMではCFDやゴールドの取扱もありますが、CFDの証拠金の計算は通貨ペアとは異なります。
具体的な計算式は以下をご覧ください。
CFD商品の必要証拠金の計算式
計算式：ロット数×コントラクトサイズ×オープン価格×証拠金率コントラクトサイズとは、XMでの1単位を指します。
通貨ペアは10万通貨で統一されているのに対し、CFDのコントラクトサイズは銘柄によって異なります。
またCFD商品のポジションを保有する際、必要証拠金は常に50％となり、証拠金維持率が100％を超える場合も例外ではありません。
出典：XM公式
ゴールド、シルバーの必要証拠金の計算式
計算式：ロット数×コントラクトサイズ×市場価格÷レバレッジこちらの計算結果はUSDとなりますが、お客様の取引口座の基本通貨に換算されます（基本通貨がUSD以外の場合）。
引用：XM公式
XMの有効証拠金の計算方法
XMの有効証拠金の計算方法も確認していきましょう。
先ほどお伝えしたとおり、有効証拠金は証拠金と含み損益を合算した金額です。
ポジションを保有している状況では、証拠金に含み損・含み益を足し引きして計算します。
仮に10万円の証拠金があり、保有中のポジションが3万円の含み益を持っているとしましょう。
この場合、10万円＋3万円＝13万円が有効証拠金です。
有効証拠金は相場と比例して常に変動することを、くれぐれも忘れないようにしましょう。
XMの余剰証拠金の計算方法
余剰証拠金の計算には、以下の計算式を利用します。
余剰証拠金も、保有中のポジションの含み損益を合算して計算します。
相場に左右されて変動する証拠金のひとつであり、注意が必要です。
証拠金維持率を高く保ちロスカットを防ぐコツ
適正な証拠金維持率はどのくらいを目安にするべきでしょうか。
筆者のおすすめは、基本的には証拠金維持率100％以上をキープしましょう。
理由として、証拠金維持率が100％を下回れば余剰証拠金はマイナスになるため。
そして余剰証拠金がマイナスになれば新規の注文も入れられません。
FX初心者が証拠金維持率を100％以上に保つためには、これから紹介する3つのポイントを意識しましょう。
XMでの取引開始時の資金は10万円がベスト
XMでFX取引を始める際、初回の入金額は10万円程度が最適です。
10万円より低いとすぐに証拠金維持率が20％を切ってしまいます。
逆に10万円以上では、ハイレバレッジをかけた取引が現実味を感じにくく、適切な資金管理ができなくなります。
XMは最大888倍のレバレッジが魅力ですが、ハイレバレッジをかけて取引量を多くすると、利益は大きくなります。
しかし損失も大きくなることを忘れてはいけません。
資金10万円で耐えうる損失はどのくらいか？
適正な注文ロット数は？
損切り注文はどこで入れる？
常に上記の3つを考えるクセをつけ、大切な資金を確実に管理しましょう。
ロット数は0.1lot（1万通貨）がおすすめ
FX初心者は、トレードに慣れるまでは取引量を0.1ロットに設定しましょう。
0.1ロットでは少ないと思うかもしれません。
確かに取引ロット数を増やせば、利益の拡大がのぞめます。
XMのハイレバレッジを利用すれば、たとえ自己資金が少なくても、ロット数を増やした注文が可能でしょう。
しかし予想と反対の動きをした場合、必然的に損失も膨らみます。
決済するまでは損失は確定しませんが、含み損の状態でも証拠金維持率が下がります。
含み損が大きければロスカットされやすくなりますので、ロット数をむやみに増やすことはハイリスク。
初心者は0.1ロットからトレードし、FXに慣れていきましょう。
自動の損切り設定は逆指値で
FXで注文する際には、必ず損切り設定もおこないましょう。
損切りとは、一定の損失が出た時点で、早めに損失を確定させること。
それ以上の損失拡大を避け、損失額を最小限に抑える目的があります。
ロスカットも損失を抑えるためのシステムですが、証拠金維持率20％以下での強制決済は損失額も大きくなっています。
ロスカットを回避する意味でも、あらかじめ損切りを自動設定しておき、資金を少しでも多く残すように心掛けましょう。
まとめ：XMでロスカットを避けるには証拠金維持率を適正に保とう
FXにおいて、証拠金維持率はリスク管理の面で非常に重要な要素です。
XMでは証拠金維持率が20％を下回るとロスカットの対象となり、多額の損失を受け入れなくてはなりません。
証拠金維持率を正しく理解し、徹底した資金管理を心掛けましょう。
同時に、損切り注文も欠かさずおこなってください。
FXで勝ち続けるには、損失を最小限にする努力も必要です。
XMには証拠金計算機があるため、計算が苦手な人でも必要な情報を簡単に入手できますよ。
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