「XMの両建てで口座凍結される原因は?」]
「XMの両建てで口座凍結されてしまうやり方ってなに?」
「XMの両建てに関する注意点を知りたい!」
XMの両建てはやり方によって口座が凍結される原因です。
普通に両建てしているつもりでも口座凍結の原因に該当するケースもあり、ルールを知らないまま両建てするとトラブルに。
今回はXMの両建て取引をする前に知っておきたいルールや注意点に加え、両建てのメリット・デメリットまで詳しく解説しました。
最後まで読み進めればXMで安全に両建てしてトレード手法に組み込んで活用できるようになるでしょう。
XMの両建て基本ルール
XMの両建ての基本ルールは要点を抑えれば簡単に覚えられます。
もしもルールを知らないままXMで両建てすると最悪の場合は口座凍結の可能性も。
それでは具体的にXMの両建ての基本ルール4点を詳しく解説していきましょう。
同一口座内で同一通貨ペアなら両建て可能
XMの両建ての基本ルール1つめは、同一口座内で同一通貨ペアなら両建て可能なことです。
同一口座内の同一通貨ペアであれば【同じタイミングで両建て】しても【別のタイミングで両建て】しても問題ありません。
一般的に両建てトレードとは同一口座内で同一通貨ペアを保有することを指すため、通常の両建てはXMで認めています。
また、XMの同一口座内というのは1つの取引口座を指します。
XMのアカウントの口座すべてを同一口座とは言いません。
XMのアカウントのすべての口座と同一口座を勘違いして両建てしてしまうと、次で詳しく解説しますが、口座凍結の対象です。
複数口座間での両建ては口座凍結の対象に
XMの両建ての基本ルール2つめは、複数口座間での両建ては口座凍結の対象になることです。
XMは取引口座を合計8つまで所有できます。
追加した複数の口座内で両建てした場合は、口座凍結の対象。
たとえば、XMで初めて開設した口座を【メイン口座】追加で開設した口座を【サブ口座】だと仮定します。
メイン口座で仮にUSD/JPY(米ドル/円)の買いポジションを保有し、サブ口座でUSD/JPY(米ドル/円)の売りポジションを保有した場合、複数口座間での両建てに該当します。
また、意図して両建てした場合も偶然両建てした場合も関係ありません。
そもそも複数口座間での両建てを禁止している理由は、ハイレバレッジトレードとゼロカットを悪用する可能性があるため。
ゼロカット覚悟で限界までハイレバレッジをかけたポジションを保有した場合、片方は取引口座内の投資金の損失(=ゼロカット)ですむのに対して、もう片方のポジションは利益を伸ばし続けられる可能性があるでしょう。
特に急激な変動相場が訪れることが予測できる状況や時間帯で効果を発揮します。
XMにとってはリスクしかなく複数口座間での両建てを認めない理由に充分なるでしょう。
一方、トレーダー側はローリスクハイリターンの魅力があり、つい行ってしまったトレーダーが定期的に口座凍結の処置を受けています。
複数人のグループでの両建ては禁止
XMの両建ての基本ルール3つめは、複数人のグループでの両建ては禁止です。
家族や知人と複数人のグループで両建てを行ってはいけません。
複数人のグループで両建てした場合、急な相場変動時に買いポジションと売りポジションを保有して1人はゼロカット、もう1人は利益を伸ばして売却する方法が可能に。
XMは上記の方法は公平なトレードと認めておらず、規約違反者として扱っています。
なおXMの規約は会員ページの口座メニューの【法的文書】で確認可能。
すべて英語で表記されているため、翻訳機能の利用をおすすめします。
また、家族でXMの口座を開設している場合、意図せず両建て状態になってしまう可能性もあるでしょう。
家族の場合は、ポジションの保有前にトレード状況を互いに報告して、両建て状態にならないように工夫したほうが無難です。
不本意な規約違反扱いは、XMが聞き入れてくれない可能性が高く、利用者側で事前に対処しておきましょう。
XMと他業者間での両建ても認められていない
XMの両建ての基本ルールの最後は、XMと他業者間での両建ても認められていないことです。
たとえば、XMとGEMFOREX(他の海外FX業者)の口座を開設している人の場合、同一通貨ペアの両建てを行ってはいけません。
意図して両建てした場合も偶然両建てになった場合も関係ありません。
MT4やMT5の取引プラットフォームの履歴からすぐに両建てした履歴がバレてしまうので軽く考えないようにしましょう。
XMと他業者間での両建ては、実は悪用可能です。
窓開け・窓埋めや重要経済指標時にハイレバレッジをかけて片方の業者をゼロカットさせてもう片方の業者で利益を得られるのです。
上記のようなゼロカットの悪用を認めると海外FX業者の損失に繋がるため、他業者間での両建ては認められていません。
XMで両建てするメリット
XMの同一口座間での両建ては3つのメリットがあります。
3つのメリットを活用すればXMの両建てがより上手に使えるでしょう。
含み益・含み損が拡大しない
XMで両建てするメリット1つめは、含み益・含み損が拡大しないことです。
両建てした時点で価格が上下どちらにどれだけ変動しても含み益・含み損は固定。
両建てすれば損益が固定されるため、たとえば相場の流れがわからないときに有効的なトレード戦略として使えるでしょう。
相場の流れがわからないときは両建てして損失の拡大を防ぎ、相場の流れがわかるようになれば片方のポジションを離します。
ただし、スワップポイントを考慮すれば少しずつ損失(基本的にマイナススワップポイントのほうが高いため)が増えていく点は注意しましょう。
なお同一口座内でエントリー枚数が買いポジション・売りポジションで同じ場合は証拠金がゼロ。
たとえば、USD/JOY(米ドル/円)で10万通貨の買いポジションと10万通貨の売りポジションを保有すれば別に証拠金は不要です。
もちろんエントリー枚数(例=10万通貨の買いポジションと20万通貨の売りポジション等)が異なれば別に証拠金は必要です。
使い方次第でXMの両建てはトレード手法のひとつに組み込めるでしょう。
相場の動きを見ながら柔軟な対応ができる
XMで両建てするメリット2つめは、相場の動きを見ながら柔軟な対応ができることです。
相場はレンジ相場とトレンド相場を繰り返します。
しかし、場合によってはレンジ相場なのかトレンド相場なのか把握できないケースも珍しくありません。
そんなときに両建てすれば、相場の動きを見てから片方のポジションを離せるでしょう。
また、ポジションを離したときに価格変動の予想が外れたときは再び両建てします。
特に相場の流れを把握しづらい初心者は、両建てすることで柔軟な対応ができるため、トレードチャンスを逃しません。
XMポイント(XMP)が通常の2倍もらえる
XMで両建てする最後のメリットは、XMポイント(XMP)が通常の2倍もらえることです。
XMポイント(XMP)はXM独自のポイントシステム。
取引量が多ければ多いほどXMポイント(XMP)は貯まり、両建てすれば通常の2倍ポイントが付与されます。
XMポイント(XMP)は、証拠金に使えたり現金化できたりするメリットがあり、XMトレーダーのみが受けられる恩恵です。
両建てすればスプレッドや取引手数料の支払いコストは増えますが、XMポイント(XMP)で還元してくれるため、他の海外FX業者よりXMはお得に両建てができるでしょう。
ただし、XMはあからさまなXMポイント狙いの取引は規約違反。
通常の両建てトレードで問題になることはないですが、場合によっては口座凍結につながる原因になるため気をつけましょう。
XMで両建てするデメリット
XMの両建ては3つのデメリットがあります。
デメリットを知らないままXMで両建てすると予想外の損失が発生するケースも。
両建てする前にデメリットを理解しておけば、失敗を防げるでしょう。
マイナススワップが残る可能性が高い
XMで両建てするデメリット1つめは、マイナススワップが残る可能性が高いことです。
基本的にXMのスワップポイントは両建てした場合、プラススワップポイントにくらべてマイナススワップポイントが上回ります。
具体的にXMのスワップポイントを公式のスワップポイント計算機で調べ、以下の表に記したので参考にしてください。
通貨ペア名称 | 買いスワップポイント | 売りスワップポイント |
---|---|---|
EUR/USD(ユーロ/米ドル) | 約1,160円 | 約-514円 |
USD/JPY(米ドル/円) | 約1,306円 | 約-2,074円 |
AUD/JPY(豪ドル/円) | 約387円 | 約-1,223円 |
GBP/JPY(英ポンド/円) | 約1,377円 | 約-2,293円 |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 約372円 | 約-1,318円 |
※スタンダード口座
※1ロット=100,000通貨のスワップポイント
上記の表のとおりXMのスワップポイントは、買いスワップポイントまたは売りスワップポイントのいずれかでマイナススワップポイントが上回ります。
そのためXMで両建てして長期間ポジションを放置し続けるとマイナススワップポイントによる損失が少しずつ広がっていくデメリットがあるでしょう。
通常の2倍のスプレッド(手数料)が発生
XMで両建てするデメリット2つめは、通常の2倍のスプレッド(手数料)が発生することです。
簡単に言えば、XMで両建てすれば取引コストの支払いが増えてしまいます。
通貨ペア名称 | スプレッド(平均) |
---|---|
EUR/USD(ユーロ/米ドル) | 2.0pips |
USD/JPY(米ドル/円) | 1.8pips |
AUD/JPY(豪ドル/円) | 3.3pips |
GBP/JPY(英ポンド/円) | 4.0pips |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 3.4pips |
※スタンダード口座
※XMのスプレッドは変動制のため公式を参考にしてください。
XMで両建てした際は、上記のスプレッドを2倍支払わなければなりません。
もちろん両建てすることでスプレッドが高くなるという意味ではないため勘違いしないようにしましょう。
スプレッドはポジションを保有したときに発生する一時的な取引コストですが、必要以上に両建てすると無駄な取引コストにしかならないでしょう。
ロスカットの可能性が高くなる
XMで両建てするデメリットの最後は、ロスカットの可能性が高くなることです。
一般的に両建てしたポジションは損益が固定されるため、ロスカットは発生しません。
しかし、極端にスプレッドが広がった場合、ロスカットが起こる可能性があります。
極端にスプレッドが広がるケースは、重要経済指標の発表時や予想外の事態が市場に起きたとき。
たとえば、2015年1月15日に起きた【スイスフランショック】では、国内外問わず多くのFX業者のスプレッドが極端に広がり、両建てしていてもロスカットされました。
また、日々積み重なるマイナススワップポイントも口座残高を圧迫していくため、最終的にロスカットになることもあるでしょう。
XMの両建ては万能ではなく、最悪のケースでロスカットが起こるデメリットも覚えておきましょう。
XMでの具体的な両建てのやり方
XMでの具体的な両建てのやり方は、複数の方法があります。
単に同一通貨ペアで買いポジションと売りポジションを保有するだけではなく、両建てするタイミングや独自の手法を活用する場合も。
それではXMでの両建てのやり方を詳しく解説していきましょう。
買いと売りを同ロットで同時エントリー(両建てナンピン)
XMでの具体的な両建てのやり方1種類目は、買いと売りを同ロットで同時エントリー(両建てナンピン)することです。
特に難しい両建ての手法ではなく、同じタイミングで買いポジションと売りポジションを保有すれば完了します。
同じタイミングで上下のポジションを保有するため損益はスプレッド分以外はゼロ固定。
相場の流れがはっきりするまで両建ては解消せず、明確にトレンド相場が発生したときに片方のポジションを離します。
たとえば、重要経済指標の発表後はトレンドが発生しやすい傾向にあり、片方のポジションを離すチャンスが訪れやすいでしょう。
また、買いポジションと売りポジションで同ロットで同時エントリーした場合、必要証拠金は相殺されてゼロになり、投資金を抑える効果もあります。
誰でもすぐに使える両建てのやり方なのでFX初心者も簡単に始められるでしょう。
時間差で買いと売りを同ロットでエントリー
XMでの具体的な両建てのやり方2種類目は、時間差で買いと売りを同ロットでエントリーすることです。
先に保有したポジションのマイナスが拡大したとき、逆側のポジションを保有して両建てすれば、その時点で損失が膨らむことはありません。
特に効果があるのはメンタル面でしょう。
ひとまずマイナスの拡大は停止するので一旦気持ちを落ち着かせることができ、時間を置くことで冷静な判断力を取り戻せます。
冷静になれば、相場の流れがレンジ相場なのかトレンド相場なのか、レジスタンスラインやサポートラインで機能しないか、トレンドラインは引けないか、今一度考えられます。
また、利益が発生しているときでも使える両建てのやり方。
たとえば、まだトレンドが続くのか悩む展開のときに両建てすれば、ひとまず利益は固定されます。
トレンドが続けばあとで購入したポジションを離せば良いですし、トレンドが終われば先に購入したポジションを離すか両方のポジションを解消しましょう。
スプレッドの支払いだけで相場の流れを観察できるメリットがある両建てのやり方です。
うねり取り手法の活用
XMでの具体的な両建てのやり方3種類目は、うねり取り手法の活用です。
そもそもうねり取り手法とは、特定の銘柄に絞ってよく観察し、上下の波の特徴を捉えることが大事。
たとえば、一般的にGBP(英ポンド)関連の通貨ペアは、値動きが激しく長いヒゲを作りながら上下どちらかに価格が変動すると言われています。
このように特定銘柄の価格変動の波の特徴をより徹底的に理解できればうねり取り手法を活用できますが、そう簡単に理解できないのが実情でしょう。
そこでうねり取りに両建てを組み込むことで、価格を固定したまま波を観察が可能。
両建てすることでスプレッドの支払いコストは増えてしまいますが、失敗を防ぎやすいため、FX初心者でもリスクを減らしてうねり取りを実践できます。
なお熟練のFXトレーダーでも相場に絶対はないことから、うねり取りに両建てを組み込んで使っているケースも多くリスクを減らしたい人におすすめの手法です。
XMで両建てをする時の注意点
XMの両建てには複数の注意点があります。
適当にXMで両建てをした場合、最悪のケースで利用規約違反に抵触する可能性も。
利用規約違反に抵触した人はXMから口座凍結の処置を受け、永久的にXMでアカウントを作成できなくなります。
本章ではXMで両建てする前に知っておきたい注意点について詳しく解説していきます。
両建てに近い取引は規約違反の対象に
XMは同一口座間での両建ては認めていますが、複数口座間や他業者間での両建てに近い取引も規約違反の対象です。
両建てに近い取引とは、1つの通貨をヘッジしてポジションを持つケース。
たとえば、USD/JPY(米ドル/円)の売りポジションとEUR/USD(ユーロ/米ドル)の売りポジションを複数口座間で保有した場合、両建てに近い取引だと誤解される可能性があります。
上記の場合は、「ドルをヘッジするための両建てポジション」だと思われるでしょう。
同一通貨ペアの両建てとは異なり、熟練のトレーダーでも無意識にしてしまいがちな1つの通貨をヘッジする両建ては、規約違反の扱いを受けます。
XMや他業者間で複数のポジションを所有するときは、1つの通貨をヘッジするようなポジションは持たないほうが無難でしょう。
EA稼働中、偶発的に起きてしまう両建て
XMでEAの稼働中に偶発的に起きてしまう両建ても注意が必要です。
EAは機械的にポジションを次々に売買していくため、複数のEAを稼働させれば稼働させるほど偶発的に起きてしまう両建てになりやすいでしょう。
裁量トレードと1種類のEAであれば裁量トレードでポジションを持つときに注意すれば回避できますが、EAとEAの場合は考慮してくれません。
対処法としては以下の方法があるでしょう。
- 必要以上に複数のEAを稼働させない
- 複数のEAを稼働させる場合は【FXのEA】【貴金属のEA】といった具合に異なる金融商品のEAを稼働させる
偶発的に起きてしまった両建てでも躊躇なくXMは規約違反者として扱うため、EAを稼働させるときはより気をつけましょう。
窓開け狙いや指標発表時の両建てはペナルティを受ける可能性あり
XMは窓開け狙いや指標発表時の両建てはペナルティを受ける可能性があります。
窓開け狙いや指標発表時は急激な為替変動が起きやすく、両建てしていた場合、片方のポジションはゼロカットになり、片方のポジションは利益になるでしょう。
上記の両建てはゼロカットの悪用と言えるため、ペナルティを受ける可能性があります。
市場のクローズで偶然両建てになっていたり、指標発表前にヘッジのために両建てするケースもあり、それらすべての両建てにペナルティを課すことは少ないです。
しかし、誤解される可能性がある両建てをするのはリスクしかないため、あえて行うのはやめましょう。
両建て解除後の証拠金維持率の低下に注意
XMで両建てした場合、両建て解除後の証拠金維持率の低下には注意しましょう。
XMは同じロット数の両建ては必要な証拠金は0。
しかし、売りポジションまたは買いポジションのいずれかのポジションを決済した時点で両建て状態は解除され、必要証拠金が発生してしまいます。
仮にロスカット対策に両建てしていた場合、片方のポジションを決済すると一気に証拠金維持率が低下するため、場合によってはロスカット水準を下回る可能性があるでしょう。
両建て解除前に取引口座に追加で資金を入金して、ロスカットを回避する対処が必要です。
まとめ:XMは両建てのメリットが多い!ただし適当に両建てするのは危険!
XMは同一口座間の両建てを認めています。
両建てをトレードに組み込むことで、新しいトレード手法を確立できるでしょう。
また、XMは両建てすることでXMポイントを貯めやすくなり、トレードの損益以外でも嬉しいメリットがあります。
一方、XMの両建てにはデメリットもあり、スワップポイントでマイナススワップポイントが上回ったりスプレッド等の取引コストが増えたりしてしまうことも。
また、複数口座間での両建てや他業者間での両建てはXMの利用規約に反するため、最悪のケースで口座凍結になります。
XMで両建てするときは上手に活用すればとても心強い味方になるので、デメリットや注意点を把握して利用してみましょう。
コメント